【ソウル=加藤達也】韓国旅客船「セウォル号」の沈没事故で、合同捜査本部は8日朝、船の運航会社、清海鎮海運のキム・ハンシク代表を逮捕した。韓国の聯合ニュースよると、合同捜査本部はキム代表が、過積載で運航に危険が及ぶ可能性があるにもかかわらず放置し、事故につながったとみている。
逮捕容疑は業務上過失致死、業務上過失船舶埋没、船舶安全法違反。
捜査本部は、キム代表がセウォル号を保有する船会社の最高責任者として、避難マニュアルの整備と訓練実施、脱出装備の点検など安全運航のために取らなければならない措置を怠ったとしたとしている。
沈没の重大な要因とみられている過積載についても、キム代表の承認なしでは積み込みの許可は出せなかったとみており、過積載の経緯についても追及する。