パリで開かれた世界貿易機関(WTO)新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)をめぐる日米など24カ国・地域の非公式閣僚会合は7日、インドネシア・バリ島で昨年12月に開かれた公式閣僚会議での合意履行に向け、各国・地域が取り組みを加速させることで一致、閉幕した。
バリでの公式閣僚会議は、ドーハ・ラウンドのうち、農業の一部や貿易円滑化など3分野の部分的な合意を盛り込んだ閣僚宣言を採択。今年末までに、残る分野と、農業分野で残っている項目の合意に向けた「作業計画」を準備することが決まった。
今回の会合では、年末までの作業計画の準備を確実に行うため努力することを各国・地域間で確認した。
WTOのアゼベド事務局長は会合終了後の記者会見で「(バリでの)公式閣僚会議後に各国が率直な意見を交わす良い機会だった」と述べた。(共同)