レール検査数値改ざんなどの問題の責任を取って退任するJR北海道の野島誠社長(57)は12日、任期中で最後の定例記者会見を札幌市の本社で開き、「いろいろな事象が発生し利用者の皆さまに心配と迷惑を掛けた。おわびする」と謝罪し、「次の社長、会長が安全な鉄道をつくり上げるよう望んでいる」と述べた。
野島氏は平成28年春に開業予定の北海道新幹線の車両として4編成40両を発注したと明らかにした。JR東日本の車両をベースとし費用は予備機器も含めて総額約180億円という。
JR北海道は同日、昨年9月に函館線大沼駅で起きた貨物列車脱線事故を調査している運輸安全委員会への対応や、内部調査に当たる「安全調査グループ」の新設を発表した。
政府は7日の閣議でJR北海道の次期社長と会長の人事を了解。正式には4月1日の同社株主総会と取締役会で決まり、野島氏は小池明夫会長(67)とともに退任する。