【ワシントン=青木伸行】米フロリダ州の連邦下院議員補欠選挙が11日、投開票され、共和党が接戦の末に民主党に勝利した。補選は医療保険制度改革法(オバマケア)を最大の焦点に、11月4日の中間選挙の行方を占う前哨戦として注目され、オバマ政権と民主党への“逆風”を印象づけている。
補選はビル・ヤング下院議員(共和党)の死去に伴うもので、共和党のデビッド・ジョリー、民主党のアレックス・シンク両候補の間で争われた。
得票率はジョリー氏48・4%、シンク氏46・5%と、共和党がかろうじて議席を死守した。
ジョリー氏は共和党の補選候補者を決定する段階で、保守強硬派「ティーパーティー」(茶会)系の候補者を押さえ、補選に出馬した。
穏健派のジョリー氏は選挙戦で、オバマケアは「コスト高だ」などと主張しオバマ政権を批判。オバマケアの廃止と、これに代わる共和党主導の医療保険制度の導入を訴えた。