チリで11日、中道左派のミチェル・バチェレ氏(62)が大統領に就任した。南米ではアルゼンチン、ブラジルと並び3人目の女性首脳。1期目の2006~10年からの返り咲きで、経済成長維持と格差縮小を目指す。
中道右派ピニェラ前政権下で距離が開いた周辺の左派政権各国との関係改善を進めるほか、高等教育無償化や選挙制度改革を目指す。1期目の政権では半数が女性閣僚だったが、今回は男性14人、女性9人となった。
チリ大統領は連続再選が認められておらず、国連の「UNウィメン」事務局長を経て、1期挟んで再出馬した。任期は4年。
バチェレ氏は1期目で主要産品の銅輸出を原資に女性の年金を拡充。女性や貧困層の支持を得て退任時に80%の高支持率を誇り、昨年12月の大統領選決選投票で圧勝した。(共同)