小松一郎内閣法制局長官は11日午前の参院予算委員会理事会で、共産党の大門実紀史氏と国会内で口論した問題などについて「申し訳なかった」と陳謝した。予算委は同日夕の理事懇談会で対応を協議する方針。
出席者によると、小松氏は、4日の予算委で共産党の小池晃氏から「安倍晋三政権の番犬」と揶揄(やゆ)されたことをめぐり、社民党の質疑に反論したり、大門氏と口論になったことなどを謝罪。委員からは、小松氏が体調不良で検査入院していたことから、「療養に徹するべきだ」と辞任要求も出た。しかし、小松氏は「医師から『普通に仕事をする方が治療にもプラス』といわれており、大丈夫だ」と続投の意思を強調した。
小松氏は7日の予算委終了後、「政権の番犬」発言に関し、大門氏が「共産党に直接抗議してほしかった」「あなたはそんなに偉いのか」などと注文したことに対し、「偉くはないが、基本的人権はある」と反論し、国会内の廊下で口論となった。