太田昭宏国土交通相は11日の閣議後記者会見で、JR北海道の監査を同日から始めると明らかにした。問題が相次いだ同社の改善状況をチェックするのが目的。今後5年間継続して監査するという。
函館線で昨年9月、貨物列車が脱線した事故をきっかけに、JR北海道でレールを異常な状態のまま放置していた問題が発覚、11月にはレール検査数値の改竄(かいざん)も明らかになった。
国交省は3回の特別保安監査を実施した上で今年1月、JR会社法に基づく監督命令と鉄道事業法による改善命令を出し、安全管理体制の構築と改竄の根絶などを求めた。また常設の監査体制を整え、5年間にわたりJR北海道に随時監査を行い、改善状況をチェックする方針を示していた。