アフリカで密猟が急増する野生生物の違法取引をめぐり、日本など40カ国以上の代表が13日、ロンドンで会議を開き、象牙の国際取引禁止の継続を支持し、密猟の厳罰化を盛り込んだ宣言を発表した。
英王室のチャールズ皇太子は「密猟の危機は想像を絶する規模に達し、ギャングやテロ集団がゾウやサイを虐殺している」と訴えた。
象牙を狙って2012年に殺されたアフリカゾウは約2万2千頭と推定されている。南アフリカで密猟によって殺されたサイは07年に13頭だったが、13年には1004頭に急増した。
中国やベトナムではサイの角を漢方薬の原料として珍重。ヘイグ英外相は両国について「会議に参加して建設的に役割を果たし、態度を変えようとしている」と評価した。(共同)