オバマ大統領、4月22日訪日へ 直後に韓国入り窮屈な1泊も「国賓待遇」調整 | 毎日のニュース

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 【ワシントン=青木伸行】米ホワイトハウスは12日、オバマ大統領が4月下旬に日本、韓国、マレーシア、フィリピンの順にアジアを歴訪すると正式に発表した。日本滞在は22、23両日の1泊になる見通し。

 日本側は当初、宮中晩さん会など国賓としての日程を組むうえで、2泊以上の滞在を米側に求めていた。しかし、韓国が日本に対抗し割って入る形で、オバマ大統領の訪韓を強く求め、米側も受け入れたことから、日本滞在は1泊という極めて窮屈な日程になる見通しとなった。

 日本政府は1泊の滞在であっても国賓待遇とすべく、滞在中の日程調整を続けている。

 オバマ大統領は安倍晋三首相との会談で、日米防衛協力のための指針(ガイドライン)再改定をはじめ、「日米の54年間にわたる同盟の近代化」(カーニー大統領報道官)と、中国や北朝鮮情勢、日韓関係の改善など地域の緊張緩和をめぐり協議する。

 その足で大統領は、韓国で朴槿恵大統領と会談し、「米韓同盟の強化と北朝鮮の非核化」(同)、日韓関係などについて話し合う。また、やはり米国の同盟国であり、南シナ海で中国と激しく対立するフィリピンでは、アキノ大統領との間で、中国に対処するための米軍駐留拡大に関する軍事協定交渉の妥結を目指す。

 歴訪の狙いは、希薄化が指摘されているアジア重視戦略維持の強調であり、中国をにらんだ同盟強化という点にある。