【モーグル】西、14位…悔しさ募る2度目の五輪 「やり残したことある」 | 毎日のニュース

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 悔しさが募る2度目の五輪だった。28歳の西は前回バンクーバー冬季五輪の9位から順位を五つ下げた。「やり残したことがたくさんある。できれば次(の五輪)も目指したい」と唇をかんだ。

 日中の気温が上がって緩んだ雪を攻略できず予選は2回とも苦しんだ。決勝の1回目は「対応できたと思う。調子よく滑れた」と話したが、速度を制御できないまま第2エアに入ると、空中でバランスを崩して得点を伸ばせなかった。

 昨年1月に右肩を痛め「一気に調子が落ちてしまった」。それでも試合に出られない間は他人の滑りを観察し、安定感の重要性に気づいた。スピードを追い求めた過去に決別。コースに応じた「大人の滑り」を身につけ、ワールドカップ(W杯)の今季序盤戦で2度の1桁順位をマークするなど、手応えがあった。

 ソチ入り後に好調を実感し「逆にプレッシャーを感じてしまった」。けがを乗り越えて挑戦した五輪で力を出せず、目にはうっすらと涙が浮かんだ。(共同)