北朝鮮で1年以上拘束されている韓国系米国人男性、ペ・ジュンホ氏(45)の解放交渉をめぐり、北朝鮮が8日、米国のキング北朝鮮人権問題担当特使の受け入れを撤回したことが分かった。外交筋が9日、明らかにした。
外交筋によると、北朝鮮側は今月5日、ニューヨークの国連代表部を通じて訪朝受け入れを米側に伝えたが、8日になって撤回した。
国務省報道官は9日、「2回目となる招請撤回に深く失望している」と語った。北朝鮮は、核兵器搭載可能な米B52戦略爆撃機が朝鮮半島付近を飛行したことなどを理由に挙げた。
受け入れ撤回をめぐっては、北朝鮮内部での対外政策調整が混乱している可能性があるほか、対米揺さぶり戦術の一環との見方も出ている。北朝鮮は昨年8月にもキング氏への招待を直前に撤回した。(共同)