財務省が10日発表した1月の対外対内証券投資(指定報告機関ベース)によると、外国人投資家による日本への株式投資は1兆529億円の売り越しだった。売り越しは5カ月ぶりで、額は2011年8月(1兆5263億円)以来の大きさとなった。
米国の量的金融緩和の縮小をきっかけにした新興国不安を背景に、安全資産とされる日本国債などに株式から資金を移す動きが出た。中長期債への投資は201億円の買い越し、短期債は4兆4418億円の買い越しだった。
国内投資家による海外投資は、株式投資が1530億円の売り越し。中長期債は2兆9118億円の売り越し、短期債は1755億円の買い越しだった。