【書評】児童書 『チーロの歌』 こうもりかあさんが、こどもこうもりのチーロにいいました。「ひとりでとびたつときがきたのよ」。チーロはなきだしそうな声でいいました。「外って、あんなにくらいんだよ」。大丈夫、目を使わないでも見ることができる。世界に向かって歌えば、世界は必ず答えてくれる。そう励まされたチーロは夜空へ飛び立った。さあ、はじめての冒険だ。(アリ・バーグ文、ローレン・ロング絵、管啓次郎訳/クレヨンハウス・1575円)