伊勢神宮から熊野本宮大社まで220キロ、世界遺産の熊野古道(伊勢路+中辺路)を1人で巡った福元ひろこ著『歩く旅の本 伊勢から熊野まで』(東洋出版・1890円)。昨春刊行された痛快旅エッセーだが、昨秋の伊勢神宮式年遷宮もあって再注目されている。著者はスペインのサンティアゴ巡礼路約1000キロを歩いた体験から、歩く旅が持つ可能性に関心を持ち始め、世界中の道を歩くことをライフワークとしている。本書では、巻頭カラー写真に続いて、歩くためのノウハウ、現地情報をイラスト入りのコラムで紹介。歩いた先に見えた景色とは? なぜ人々は熊野を目指したのか? その答えを探るべく、220キロの全行程を記載した“超実用的”なイラストマップが別冊収録されている。