新春、福袋ならぬ“眼福”というわけで、各博物館・美術館はとっておきの国宝を特別公開する。心豊かに新年のスタートを切ってみてはどうだろう。
毎年「博物館に初もうで」を呼びかけている東京国立博物館(東京・上野公園)は、来たる平成26年も1月2日から26日まで名品の数々を披露する。とりわけ目玉となるのが、安土桃山時代の絵師、長谷川等伯(とうはく)の傑作で国宝「松林図屏風(しょうりんずびょうぶ)」。同館ウェブサイト上の投票で「見たい国宝」1位に輝いた水墨画の名品だ。このほか、室町時代の画僧、雪舟が76歳で描いた国宝「破墨山水図(はぼくさんすいず)」、江戸中期の文人画家、池大雅(いけのたいが)の国宝「楼閣(ろうかく)山水図屏風」を、いずれも13日までの期間限定で公開する。月休(13日は開館し14日休)。総合文化展のチケット(一般600円)で鑑賞可能。ハローダイヤル(電)03・5777・8600。
三井記念美術館(東京・日本橋室町)は新年1月25日まで、「楽茶碗(らくぢゃわん)と新春の『雪松図』」展を開催中。年明けの4日からは特別に、江戸中期の絵師、円山応挙の代表作で国宝「雪松図屏風」を展示する。