【編集日誌】命がけの“直訴” | 毎日のニュース

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 中国共産党の重要会議である第18期中央委員会第3回総会(3中総会)は、きょう最終日を迎えました。

 日本では、山本太郎参院議員が天皇陛下に「反原発」を訴える手紙を渡そうとして世間の顰蹙(ひんしゅく)を買いましたが、罰せられることはありませんでした。

 一方、中国では共産党幹部や官僚の腐敗がひどく、司法も機能していません。やむにやまれず習近平国家主席に直訴しようという陳情者が後を絶たず、3中総会初日、北京には1000人以上の陳情者が集まりました。多くは官憲に捕まり、3年も拘束される場合もあるとか。まさに命がけの“直訴”です。

 中国の新聞やテレビは、習政権発足以来、締め付けが厳しくなっており、こうした事実はほとんど報道できません。そのはけ口が、日本に向くのはほぼ確実なのも迷惑な話ですが。(編集長 乾正人)