三菱航空機(名古屋市)は13日、開発中の小型ジェット旅客機「MRJ」(三菱リージョナルジェット)の胴体の一部を、製造を受け持つ親会社の三菱重工業の飛島工場(愛知県飛島村)から、最終的な組み立てを実施する三菱重工の小牧南工場(愛知県豊山町)へ公道を使って輸送した。
この日、大型トレーラー2台を使って輸送したのは、長さ約9・5メートル、直径約3メートルの胴体中部の前方部分と、長さ約12・9メートル、直径約3メートルの後方部分。
今後、ほかの部分も順次、小牧南工場へ運び、組み立て作業を始める。米国メーカー製のエンジンを2014年春に調達して、15年の初飛行を目指す。
MRJは部品の安全性の証明などに時間がかかり、1号機を航空会社に納入する時期は予定より1年半程度遅れて、17年4~6月の見通しとなっている。