米軍に超人兵士「アイアンマン」“パワード・スーツ”の実用化計画 | 毎日のニュース

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 米陸軍が、ハリウッド映画のスーパーヒーロー「アイアンマン」のように、超人的な戦闘能力が発揮できる“パワード・スーツ”の実用化計画を進めていることが10日、明らかになった。世界最高の技術者たちが集う米マサチューセッツ工科大学(MIT)など産官学と合同で開発に着手しているが、スーツは銃弾をはね返し、負傷部分を自動的に保護する「究極の鎧(よろい)」となるばかりでなく、装着した兵士の身体能力を大幅に向上させるという。11月19日に実証実験を行い、早ければ来年、試作品が完成する。

負傷自動的に保護

 米NBCニュースや英BBC放送(いずれも電子版)などによると、開発中のパワード・スーツは「戦術的襲撃用軽装操縦者スーツ(TALOS)」と呼ばれており、米陸軍は「強力な防弾能力といった、超人的な力を発揮することを約束する」との声明を発表した。

 強力な防弾能力には大きな秘密がある。このスーツは、ナイロンより軽いのに鋼鉄の5倍の強度を持つ「ケブラー繊維」の耐久性と、ナノテクノロジーの技術を融合した新開発の「液体タイプの装甲」を組み合わせることにより、驚くべきことに、電流や磁力に反応し、液体から固体に一瞬で変化して兵士の身を守るという。