野党再編を模索している民主党の細野豪志前幹事長、日本維新の会の松野頼久国会議員団幹事長、みんなの党の江田憲司前幹事長と、民主、維新、みんなの若手らによる「DRY(ドライ)の会」メンバーが9日夜、都内のホテルで初めて合同で会合を開き、連携を確認した。一方、みんなの渡辺喜美代表はブロック(政党連合)構想を党として機関決定する意向を表明。渡辺、江田両氏の対立は最高潮に達した。(沢田大典)
江田、細野、松野3氏は行政改革や規制改革に関する勉強会を15日の臨時国会召集後に発足させる予定で、9日夜の会合には勉強会の事務局をつかさどる民主党の笠浩史元文部科学副大臣も加わった。
DRYの会は15日に「新しい社会保障制度を確立し、世代間格差を是正するための研究会」(新世研)の設立総会を開く。夜会合には、維新の橋下徹共同代表ら在阪党幹部に近い馬場伸幸衆院議員や、みんなを“追放”された柿沢未途衆院議員ら新世研発起人メンバーらも合流。総勢14人が集結し、さながら新党結成準備会の様相を呈した。
会合後、笠氏は記者団に「危機感は一緒だ。国をきちんとつくっていくために、問題意識を含めて忌憚のない意見交換をした」と述べるにとどめたが、集まったメンバーが新党結成も選択肢の一つに据えているのは間違いない。
これに先立ち、みんなは3回目となる政党ブロック勉強会を開催。自由討議は今回が初めてだったが、遅れてきた江田氏は渡辺氏に背を向けて着席。両氏の深い溝をうかがわせた。