「助けて」「嫌だ」…女子高生、自宅敷地内で被害か | 毎日のニュース

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 「誰か助けて」「嫌だ、嫌だ」-。東京都三鷹市の閑静な住宅街に女子高生の悲痛な叫び声が響いた。鈴木沙彩さんは自宅敷地内で池永チャールストーマス容疑者に襲われたとみられ、近所の住民らは救急車が到着するまで懸命に介抱しようとしたが、その願いは届かなかった。

 現場は京王井の頭線三鷹台駅から南東に約300メートルの一戸建てやマンションが立ち並ぶ一角。近所の女性は悲鳴を聞いて現場に向かう途中で、アパートの陰から現れた男と出くわしたが、女性に背を向けて足早に立ち去った。

 鈴木さんを子供のころから知る別の女性(52)は知人から「強盗だ」と聞き、自宅を飛び出すと、鈴木さんが路上に横たわり、血が広がっていた。別の知人が「あの男」と指さす先に、頭に布を巻いた男が角を曲がっていくのが見えた。

 「あんな人、この辺では見たことがない。鈴木さんが男性と歩いているのも見たことがなく、なぜこうなったのか分からない」

 現場では鈴木さんが自ら体を起こそうとしていたが、別の女性に「動いちゃだめ。起き上がらないで」と止められていた。

 鈴木さんを抱え、毛布でくるんでいる女性もいたという。

 鈴木さんと塾が一緒だったという男子高校生(17)は事件を聞き、花束を持って駆けつけた。「塾を一度休んだことがあり、『ロケで休んじゃった』と笑顔で話していたのを覚えている。いつも笑顔でいい子だったのに」と唇をかんだ。