内戦が続くシリアの反体制派の統一組織「シリア国民連合」は14日、トルコ・イスタンブールで、シリア国内の反体制派支配地域の「暫定首相」としてアハマド・トーメ氏(48)を選出した。ロイター通信などが報じた。
アサド政権が保有する化学兵器を国際管理下で廃棄する枠組みに米国とロシアが合意するなど情勢が激動する中、反体制派の国際的な信用を高めることがトーメ氏の課題となる。
ただ反体制派はイスラム勢力やリベラル派などによる内部対立が続いており、各勢力から支持が得られるかは不明。3月に選出された前の暫定首相は、7月に辞任を表明していた。
報道によるとトーメ氏は穏健派とされ、政治犯として投獄されたこともある歯科医。ロイターに対し「私の政府の優先事項は(反体制派が)解放した地域の安定を回復することだ」と述べた。(共同)