米ニューヨークで8日、長崎市での原爆犠牲者慰霊平和祈念式典のインターネット中継を見ながら、平和への思いを新たにする催しが開かれた。市が提供する英語配信を利用した。
米国で原爆関連の映画を上映して平和を訴える活動をしている市民団体「ニューヨーク平和映画祭」が、貸しスタジオで開いた。中継に先だち、食文化や世界文化遺産の登録を目指している教会群などを映像で紹介し、長崎の魅力も伝えた。
主催団体のリーダー田中有美さんは昨年、知人らと視聴したが、今年からはイベントとして地元紙などで参加者を募った。田中さんは「歴史的にキリスト教徒の多い場所に原爆を投下したという事実を、もっと米国人に知ってもらいたい」と話した。(共同)