奈良覚え書き
すこし間が空いてしまいました。充実した毎日で、本当に時間が過ぎるのがあっという間。
最も憧れているフランス人シェフ、アンソフィーピックさんの言葉が最近じわりじわりきています。
On ne peux pas echapper a son destin
(運命から逃れることはできない)
先日訪れた奈良県のある神社の宮司さんが、もとは神職になるつもりは全くなかったのだけど、結局不思議とこの道を進むことになったという話をしてくださりました。
ピックさんも同様に、実家がオーベルジュ(田舎の宿)を営んでいるとはいえ、兄弟もいることだし、自分がまさか料理人になるとは思っていなかったというようなことを読んだことがあります。
きっと人はうまれてくるときに、なんらかの目標(ミッション)をもってきているのだから、なりゆきにまかせるしかないな〜と感じています。なにもマザーテレサのような社会的に意義のあることでなくても、良い家庭人になるとか、置かれた立場で楽しく過ごすとか、規模は関係ないと思います。無理に人生を動かそうとしても、結局はなるようにしかならないんだろうな。
先日訪れた奈良県では、ずっと望んでいた聖地を訪れることができました。
丹生川上神社は上社、中社、下社と場所が離れています。それぞれに雰囲気ががらりと変わります。
下社の歴史が最も古いということは間違いなさそう。拝殿から本殿へと続く階段を眺めることができるのは、来年まで。作り替えるそうです。今の技術では、この当時の階段を再現することは難しいんだとか…
上社は、高い位置にあるため見晴らしがよく、風通しが良い。すっきりとした印象。
上社では、元宮の近くに3つの河が合流する地点がありました。
ここが元宮。厳かな気配。
十津川村にある谷瀬の吊り橋。歩いた〜(><)
玉置神社。入り口に【1ヶ月前にここで熊がでました】と注意書きがあったのでどきどき。会いませんようにとお祈りしながら、15分ほど歩いて
ようやく着いてホッと一息。こんなに山深いところに。さすが修験道の本拠地。
樹齢3000年。偉大すぎて…
世界の移り変わる歴史を見続けてきた大先輩。
雲海が感動的。
奈良で1番気に入った場所は東大寺三月堂。
東大寺に残るもっとも古い建物で、中には奈良時代の仏像が並んでいました。外から眺めると、とてもそんな空間が広がるとは想像できず、仏像たちがじっと息をひそめているようでした。
おいしかったかき氷。満足満足(^^)