ドラマ版「モテキ」(2010年)
脚本・演出:大根仁
出演:森山未来、野波麻帆、満島ひかり、松本莉緒、菊池凛子
あらすじ:職なし、金なし、女なしの主人公藤本幸世29歳。彼をとりまく4人の女性と彼の恋愛的人間的成長ストーリー。
映画版の感想をのせたところ、「ドラマのほうがおもしろい!」のご意見を複数いただきました。
とある休日、12話をいっきに鑑賞しました。
映画より少し前の話。スマホは出始めでツイッターはまだ普及しておらず、メールやブログを活用していたあのころ。
幸世の卑屈っぷりはここから始まっていた。
彼はまだ童貞であるせいか、卑屈さは映画よりひどく、妄想は激しい。(映画はセカンド童貞)
童貞さえ卒業すればハッピーになれる。
彼女ができれば世界が変わる。
と本気で信じている。
いるいる、こういうやつ。
でもさ、高校生くらいのわたしも「彼氏ができれば・・・」って思ってたな。
実際、彼氏ができても結婚しても、その都度モヤモヤがついてくるんだけどね・・・ってその頃の自分に教えたいよ。
幸世は段ボール紙で作ったドラえもん風タイムマシンに乗り、中学時代の自分に大人になった自分の現状を報告しにいく。
この表現が面白い。
25歳のデブでひきこもりだった幸世、いかにもアキバ系。
好意を寄せる女性がいても「好きだ」「俺の女になれ」ってぜったい言えない幸世君。
本気で好いてくれるのかどうか確信がもてなくて、いつまでも態度を決められず女性を怒らせてしまう。
ダメ男だねぇ~。
正直、全然本気で好きじゃない女性にも、男は上記の2語が言えるだけで恋愛の勝ち組になれるよ。
それがリリー・フランキー演じる墨田や親友の島田君。
ドラマは島田君がたくさん出てきてよかった。
新井浩文はずーっと前から好きな役者です。顔は全然イケメンじゃないけどかっこいい。
わたしとしては映画のほうが豪華につめこまれていた気がしました。
ドラマは長い分各回の内容にダラダラ感が・・・・。
とはいえドラマもとてもおもしろい。
パフュームのダンスや大江千里の歌で泣きながら走るのは、ドラマでも名物場面だった(笑)
8人の女優陣は個別にみれば皆よい。満島ひかり、菊池凛子は個性的なキャラクターだった。
4人そろうと映画のほうが豪華かなー。
なんといっても長澤まさみ。ドラマ版の野波の色気とノリ、満島のサブカル好き、松本りおの愛嬌と奔放さを全て兼ねそろえたキャラになっている。
この娘には誰もかなわないなあ。