安積艮斎記念館企画展 幕末の儒学者たち 7月31日まで開催中。
昌平黌教授二人の二幅対を紹介します。
安積艮斎(一七九一~一八六〇)
自敬則人敬之自侮則人侮之
自ら敬へば、則ち人之を敬ふ。自ら侮れば、則ち人之を侮る。
自分から自分を敬って修養していれば、他人もその人を敬う。自分から自分を侮ってだらしないことをするから、他人もその人を侮辱するのである。
○薛文靖 薛元。元、下邽の人。河南永寧に籍す。字は敬之。追諡は文靖。官は転運使。官を辞し、義塾を興して子弟に教授す。
正己而不求於人則無怨
艮斎信
己を正しくして人に求めざれは、則ち怨み無し。
自分自身を正しくすることを力めて、他人に対して物ごとをせめたてなければ、他人から怨みを買うことはない。
○『中庸』のことば。