烏山城 | 城館のフィールドワーク

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全国にゴマンとあるという城館を、徒然なるままに紹介する探訪記。ときどき浮気して古墳も紹介。居住地の福島県が中心です。

今日は栃木県北に遠征した。まず訪ねたのは、那須烏山市の烏山城。戦国大名那須氏の本城で、江戸時代も烏山藩の本城として使われた。

 

東側山麓の三の丸の石垣。三の丸は、万治2年(1659)に堀親昌が藩主のときに普請されたので、この石垣はそれ以降の構築。

 

解説板。

 

吹貫門脇の石垣。築石の加工度が低い古式な石垣。

 

本丸南西部の枡形。隅部を中心に石垣が積まれている。写真の中央奥から右側へ進み、右折して本丸へ入る。手前には石段も見える。

 

隅部の石垣を近くから見たところ。築石の加工度が高い。

 

古本丸と呼ばれている曲輪の北辺の横堀。とても雄大な規模。

 

この辺は横堀が二重になっている。写真の左側が先ほどの横堀、右側の下段にもう1本横堀が見える。

 

西城と呼ばれている曲輪の西側には複数の横堀があり、そのうちの内側から2本目のもの。この辺の横堀は規模が小さい。写真の右側が内側にあたる西城の方向。正面の部分に塁線の折があり、横堀内に横矢が掛かる。

 

烏山城は、基本的には那須氏の時代の縄張りをとどめていると感じた。豊臣期以降に、要所を石垣で固め、本丸・古本丸の周辺を中心に改修されたのだろう。その際、大手筋が変更されたのではないか。