日向古墳群の後、大玉村・本宮市の境界付近に連なる二子塚古墳・天王壇古墳・金山古墳を訪ねたが、二子塚古墳は紹介済みだし、天王壇古墳と金山古墳は中期古墳で今回の巡見テーマの後・終末期古墳ではないので省略。そのかわりに、途中で寄り道した国見町の石母田城を紹介。
解説板。復元図は菊池利雄氏作成図がベースとなっているようだ。菊池氏の石母田城についての解説は、福島県教育委員会編・発行『福島県の中世城館跡』(1988年)に掲載。なお、湧水横穴墓群を案内して下さった「あつかし歴史館」の親切な職員の方のお話しによれは、菊池氏は昨年ご逝去されたとのこと。地元の国見町を中心に、伊達郡の城館研究を開拓された大先達である。合掌。
主郭南辺の堀を西から見る。
主郭東辺の馬出を主郭側から見る。
同じ馬出を外郭側から見る。直進して馬出内に入り、左折した後に右折して主郭へ進む。石母田城の最大の見どころである。
主郭北辺の土塁を西から見る。主郭側に引き崩されているように見える。復元すれば、かなりの規模になりそうだ。
主郭西辺の堀を南から見る。道路の左側を通る水路は、湧水横穴墓群のところで見た西根堰の上流部分。この辺はコンクリートで護岸されている。
石母田城は、伊達家中の石母田氏の居城。外郭を中心に失われてしまった部分が少なくないが、馬出の存在や主郭土塁の規模など、見るべきところが多い。