夏出し品種の本伏せ終了 | 浅香椎茸園のブログ なばやまさんのなば作り

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原木を用いた椎茸栽培の作業状況などを紹介しています。

今日は夏出し品種の本伏せです。
あらかじめ涼しい林内に運び込み、地伏せした木を風が通るよう組みます。
暑い日の午後など作業を進めていましたが、今日で組み方が片付きました。
3か所の伏せ込み地に約8千本原木が組んであります。
この原木は夏専用品種で来年の4月から浸水して椎茸を発生させます。




夏出し品種は林内伏せでもいろんな組み方で伏せ込みされますが、雨が多く湿度が高いなばやま地方ではこの組み方による本伏せが適しているようです。




家のほだ場では高温多雨の時期にはヒポクレア・ラクテアが発生しやすいです。
この害菌はとても悪性でシイタケ菌を殺傷しながら繁殖します。
今年も井桁積みの仮伏せの中に8本だけ発生していました。




クリーム色がかった白い菌糸がラクテアです。
緑色のトリコデルマは表面だけで内部に広がるのは遅れますが、
ラクテアは表面に現れた時点で内部のシイタケ菌は死んでいます。
ラクテアは接触部からどんどん広がるから、発見した時点で廃棄するしかありません。




今年の梅雨の長雨と作業の遅れで井桁積みが長く、風通しが良くなかったのが原因でしょう。
菌回りが良い木にラクテアが発生するのでもったいないです。


残るは山の本伏せ(野伏せ)です。
後の作業がつかえているから、早く終らせたいものです。


台風の進路気になりますね。
今のままだとなばやま地方は最悪コースです。
猛暑日になってもいいから太平洋高気圧が勢力を強めて台風を西に跳ね除けて欲しいものです。


(^-^)ノ~~