シイタケ菌が雨で元気づくと言っても・・・ | 浅香椎茸園のブログ なばやまさんのなば作り

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原木を用いた椎茸栽培の作業状況などを紹介しています。

今朝も未明から強い雨が降りました。
今日が夕方までで50mm、今月の降水量は500㎜を超えました。
梅雨前半から雨が降り続くので本伏せが捗りません。


椎茸栽培場に持ち帰り植菌した原木の様子を見ると木口に白いシイタケ菌の菌糸紋が見れます。
木口がびっしょり濡れてるからシイタケ菌が表面に出やすくなっています。
椎茸栽培場に仮伏せした原木もシイタケ菌が順調に生育しているようです。




ただ、持ち帰った原木は窪地に倒れていたため原木の乾燥が進まず、水分が多い状態でした。
そのため黒いゴムタケの発生が見られました。
ゴムタケは原木水分の指標となるキノコで水分が多いと梅雨時期にキノコが出てきます。
シイタケ菌に害をなすことはありませんが、その後湿性の害菌が発生しやすいので注意が必要です。
ゴムタケが発生した原木は通風を良くすると湿性の害菌の発生を抑制することができます。




さらに緑っぽいカビ(シイタケ菌は真っ白です)が木口についてました。
クロゴブタケの菌糸です。
クロコブタケは原木内に広がりシイタケ菌の生育を阻害し、発生量にも影響します。
クロコブタケは早めに対処した方がいいです。




平年なら梅雨の前半は曇る日が多いのですが、今年は雨続きで湿性の害菌発生が早い気がします。
椎茸栽培場で仮伏せした原木はできるだけ早く本伏せに移したが良さそうです。

一週間くらい梅雨の中休みが欲しいものです。

(^-^)ノ~~