非常に参考になるメッシのインタビューを、字幕付きで紹介してくれている方がいます。
この方は毎回本当におもしろい配信をされていて、感謝です。
印象に残ったところを引用し、感想を書きたいと思います。
責任やよりプロフェッショナルになって多くの目標は出てくるけど、最初のあの日から楽しもうという感覚は変わっていません。
結局は根本はサッカーを楽しむことだと思います。
(12歳でアルゼンチンからスペインのバルセロナに入団して)異なった練習で成長できましたし、よりサッカーを理解することができました。
以前にブログで書かせていただきましたが、私はメッシが「ドリブルの国」アルゼンチンから「ポゼッションの国」スペインへ渡ったことが、メッシが史上最高の選手になれた要因の一つではないかなと思います。
まったく正反対のサッカースタイルを持っている国で、育成年代を過ごせたのは最高だったのではないでしょうか。
ドリブル重視世界一のアルゼンチンとポゼッション重視世界一のスペインで成長できたというのは、有意義だと思うのです。
シャビは「世界中の誰からでも、何かを学ぶことができる」と言いましたが、本来、まったく違った考え方というのはその分学びが多いのだと思います。
私自身、コーチのなかで小4まではドリブルにこだわりますが、小5からはパスにこだわります。
うちのクラブを卒団するまでに、ドリブルとパス、両極端のことを経験してほしいからです。
目標はうちのチームで、アルゼンチンの育成とスペインの育成、両方を経験することです。
そして大前提は、ドリル練習を徹底的にやる「日本の育成」です。
ただし、そのためには両方の育成をできるように勉強しなければいけません。ということで、せっせと研究することになります。
そして、これまでアルゼンチン寄りのことばかり書いてきましたが、スペインの指導書もすばらしいのです。
私の特にお勧めは↓です。
グアルディオラの時代に多くの人が間違えてしまったと思います。彼を真似してあのバルセロナを再現しようとした人が多くいたと思います。先ほども喋りましたが、6、7歳の少年に2タッチでのプレーを強要したり、プレースピードを上げて球離れを早くしたりしていました。(ですが)その年齢では僕のような形がいいと思います。(※推測ですが、自由に思うままにプレーすること、特に1対1を仕掛けること。インタヴューでも若いころは1対1をとにかく仕掛けたと言っています) 1人1人が自分らしくいながら、ボールの動かし方やスペースの見つけ方などを教えていけばいいと思います。その人の個性を消すことなくね。常に南米の選手はヨーロッパの選手より違いを見せる選手が多いと思います。それも徐々に少なくなっていってますけどね。
このメッシの言葉とは、特に日本のコーチはけっこう違う考えが一般的ではないでしょうか。
私が勝手に思うのは、少年サッカーコーチで2タッチなどのタッチ制限を好むコーチは全体の7割、プレースピードを上げて球離れをよくということを好むコーチは9割以上でしょう。
そしていつも書いていますが、私は日本の育成現場は世界一の可能性があると思っているので、そういった日本のコーチたちのやり方を尊敬しています。
ただ、私はタッチ制限練習はまったくといいほどやりませし、プレースピードを上げろとか球離れをよくしろとは言いません。
むしろ、ゆっくりプレーしなさいとか、敵を引き付けるまでボールをなるべく出さないようにと言います。
そして、日本の育成現場を尊敬しているのと同じくらい、私はメッシの言葉は重いと思っています。
僕は常に自己批判するタイプです。自分の良かったところと悪かったところを一番理解していて、、(中略)そして自分自身と会話して試合に集中しています。(自分自身に対して)どうやったらそこで失うんだとかキレていますよ。(中略)たとえばあのW杯の失い方は、自分を殺したくなったよ。(中略)試合中もかなり自己批判はしますね。
結局メッシは自分に矢印が向いているのでしょう。
メッシは試合中、仲間を怒ったりはほとんどしていません。
まずは自分だと思っているのです。そしてそういうチームは雰囲気がめちゃくちゃよくなります。
自分に集中するからこそ周りのためにもなるのが、不思議なところでありおもしろいところだと思います。