私が思う日本サッカーの現在地。 | 徒然に。

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 ユーロ2024が開幕しました。

 全試合無料で放送してくれるアベマさんには感謝しかないです。

 それで、注目カードの「スペイン対クロアチア」を見てみました。

 そして私は、素朴に意外な感想を持ちました。

 それは「両チームともうまい選手があまりいないな」というものでした。

 もちろん両チームとも世界的なビッグネームは多いですし、レベルが高く拮抗しているから、そう見えるというのもあるでしょう。

 ただ、それにしても、とは思いました。

 というのは、誰もドリブルで抜けないのです。かろうじて抜けるのが、スペイン代表の16歳、ヤマルくらいでしょうか。

 それでも私の目には、ヤマルと同じジションならば、伊東純也や久保建英の方が、どう考えても上に見えます。

 たとえばスペイン代表と日本代表を比べたときに、他のポジションを見てみても、私は日本代表の方がいい選手が多いように思いました。

 久保建英、富安健洋、遠藤航、三苫薫、伊東純也、鎌田大地などは、私の観点ではスペイン代表にいたら、レギュラーを取れると思います。

 「ペドリは天才だ!」と言う人は多いですが、私はぺドリの良さがあまりわかりません。ペドリがいい試合を観たことがないかもしれませんが、少なくともイニエスタとはレベルが違うと思います。私はペドリがイニエスタレベルになるとは到底思えないのです。そして先入観なしにプレーを見たら、私はペドリより鎌田の方がうまいと思います。

 

 開幕戦ではドイツが5対1でスコットランドを破り、幸先のいいスタートを切りました。

 ハイライトを見ると、確かにドイツはすごいのです。

 ですが、ドイツは日本代表にワールドカップで敗れ、親善試合で1‐4と完敗しています。

 そのときのドイツが調子が悪かったと見る向きもあります。

 ですが私が勝手に思うのは、両国が10回試合をしたら、日本が勝ち越すだろうということです。

 というのは、ドイツの選手より明らかに日本の選手の方がうまいと思いますし、クイックネスは段違いに日本の方が上でしょう。

 スコットランドにドイツが大勝したといっても、同じような特徴を持ったチーム同士が戦って、ドイツがスコットランドを質的に凌駕したというだけだと私には思えるのです。

 

 といいますか、私のなかでは日本はもしかしたら、ここ10年くらいで世界一になる可能性はけっこうあると思うのです。

 育成年代の日本代表を見ていても、もはや日本を圧倒できる国は一つもないと思います。

 そういったことは、けっこう私だけではなくて、多くの人が感じていることだと思います。

 もし私の感覚が正しければ「日本だけがやっていること」があるはずです。

 なぜなら、日本だけが、やたらと力を伸ばしているように見えるということは、日本独自のことがあるはずです。

 

 そういった日本独自のものは、探せばいろいろありますが、私が思うその一つは「ドリブル塾」です。

 私は科学的な態度で考えたいです。

 ドリブル塾は批判されることが多いです。「世界にドリブル塾なんかどこにもない」というわけです。

 ですが今「世界的に日本サッカーは一人勝ち的にどんどんポジションを上げている」という現実があると私は思っています。

 そこで私からすると不思議なのが、「ドリブル塾」と「日本サッカーは一人勝ち状態で伸びている」と、2つの命題を並べると、大抵の人が「日本はドリブル塾みたいなことをやっているのに、強くなっている」という問いの立て方をします。

 ですが科学的思考で考えれば、正反対でしょう。

 つまり「日本はドリブル塾みたいなことをやっているから、強くなっている」でしょう。

 

 最近少年サッカー界で、論争的なことがありました。

 私は「大局観」とか「現状認識」が食い違っているから、そういった論争は起こると思っています。

 ドリブル塾を否定する人や、スペイン帰りの指導者のように「日本に帰ってみるとコーンドリブル練習やドリル練習が多くて愕然とした」と言う人は、日本サッカー育成に疑問を持っているわけです。

 ですが、現日本代表はどうでしょう。

 いい選手がめちゃくちゃ出てきてはいないでしょうか。

 ということは、育成が成功しているということでしょう。

 現実的に日本の育成は成功しているのだと私は思っています。

 ということは、現実的な日本的育成の成功例を見ずにスペインなどを「先進国」と見るのは、スペイン体験などの自分の体験に寄りすぎだと思います。

 なので私からすると、スペイン帰りの指導者などが必死になって「サッカーはサッカーをすることでしかうまくなれないから、サッカーをしましょう!」と叫ぶのが滑稽なのです。

 もはや日本はスペインを凌駕しようとしています。

 そして日本の育成現場では、スペインが馬鹿にするような「ドリル形式」の練習が多いのです。

 ただ最近はミニゲーム重視のチームが増えた気がしますが、この流れが加速すれば、私は日本サッカーの成長は止まると予想します。

 

 ご存じない方がいるかもしれませんので、一応書いておくと「アベマ ユーロ」で検索すれば、今行われているユーロを見れます。

 表面上はレベルが高く見えますが、私は大したレベルではないと思います。

 全然クイックネスや細かい技術がないからです。

 私からすると、ヨーロッパ諸国こそ、今後どんどんレベルが低下していく気がします。