本当の育成。 | 徒然に。

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 先日のワールドカップ予選vsシリア戦では、養和出身の中村啓斗と相馬勇紀が大活躍をしました。中村はアシスト、相馬はゴールを決めました。

 東京近郊でサッカーが一番うまい子は、FC東京むさしや深川、東京ヴェルディJYや川崎フロンターレJYなどに入る中、スカウトさえない養和出身者が、シリア戦で2人も活躍したというのは私は凄いことだと思います。

 個性を大事に、というチームは多いですが、本当に個性を大事にしているチームはそんなにはたくさんはないと思います。

 その点、養和は本当に個性を大事にしていると思います。

 

 

 そして、サッカー以前の土台の部分を非常に大事にしているチームだと思います。

 私の弟は最近、子どもを養和のスクールに入れたとのことでした。

 私は養和巣鴨ジュニアユースとユース(途中まで)でプレーしましたが、弟は養和ジュニアと養和巣鴨ジュニアユースでプレーしました。

 仕事の都合がつくときは、子どもを養和グラウンドに連れて行ってスクールを見ているようです。そして「本当に養和変わらないよ」と懐かしそうに言っていました。

 そして弟から「兄貴は東京トレセンの背番号10だもんな、昔すごかったね」というニュアンスのことを言われました(笑)。

 そういえば思い出すと、まだレベルが低い昔のサッカーですが、私は東京トレセンの10番だったのでした(笑)。

 もう中年なのに自分語りをしてもしょうがないのですが、東京トレセンのチームメイトや養和の先輩後輩がたくさんプロになりましたが、正直ドリブルと技術は負けていないと思っていました。

 ただ残念だったのが、円錐角膜などがあり、視野に問題を抱えるようになったことです。

 ということで、ドリブルや技術に関しては、理論だけではなくそれなりに体験談としてブログに書いているということで、ちょっとは信用していただけるかなと思います(笑)。

 

 そして、弟の嫁さんの言葉が本当に養和っぽくて笑えました。

 曰く「スクールを見ていても、養和のコーチはサッカーを何も教えてくれない(弟の嫁さんはサッカー未経験なので微妙に不満げ笑)。それで先日、初めてコーチが子どもたちを集めて何かを語りそうだったから『お!やっとサッカーを教えてもらえる!』と興味深々で聞き耳立てた。でもコーチが言ったのが『間違って相手を蹴っちゃったりしたら、ちゃんとごめん!と大きな声で謝ろうね!』。サッカーじゃなーい笑」

 この話は養和スクールの話ですが、実はジュニアユースとかでも、そんなに空気感は変わらないです。

 ですが、そういう環境から、中村啓斗や相馬勇紀は育ったのです。

 私は養和を見るに「礼儀正しさ」や「相手をリスペクトする」といった態度が、根本的な選手の成長になるのではないかと思うのです。

 そして、自由にプレーできる環境です。

 

 私はサッカーについてマニアックなことを書いていますが、やはり養和時代が土台になっています。

 つまり「子どもたちが人間的にしっかりして、自分で主体的にサッカーに取り組む」ようになれば、勝手にうまくなるし、人生にも有意義だと思います。

 なんとか小学生を卒業するまでに、自分で考えてプレーできる選手になってほしいし、仲間を大切にする選手になってほしいのです。