前回はグアルディオラの指導に絡めて「視野の確保」について書かせていただきました。
ただ、私は視野の確保の具体的なやり方として「右(左)からきたボールは左足(右足)でトラップすると、視野の確保が身につきやすいのではないか」と書かせていただいたのですが、実際に映像としてないかなと探したところ、筑波大学蹴球部の練習がありました。
↓動画の最初の練習です。
筑波大学蹴球部は、以前風間八宏さんが監督を務めておられました。
筑波の練習を見ると、風間イズムが残っている感じが勝手にしています。
そしてグアルディオラと風間八宏という、素晴らしい攻撃サッカーを構築した監督が共通して「視野の確保」という、今のサッカー界では当たり前に言われていることを徹底しているのが窺える気がしています。
ところで、筑波のこの練習は一般的なのでしょうか、私も大学生でコーチを始めた頃、たびたびこのブログに登場するM監督に教わりました。
市内でも普通の強さの街クラブから、ここ15年でユース年代の日本代表を2人輩出している監督です。
ただM監督の練習にはバリエーションがあります。
最初のパターンは、筑波でやっているように、バックステップ(もしくはサイドステップ)を踏んで視野の確保をし、右(左)から来たボールを左足(右足)でターンしながら止めて、逆サイドにパスします。
次のパターンは、同じようにトラップするのですが、ボールが来た方向にトラップしてちょっと横にドリブルしてから逆サイドにパスします。
↓トニ・クロースのトラップの要領です。
慣れてきたら、パスの出し手が、声掛けをします。
たとえばパスの出し手が「1!」と言ったら、パスの受け手は筑波のようなプレーをします。
パスの出し手が「2!」と言ったら、パスの受け手はトニ・クロースのようなトラップをします。
この2パターンをやると、視野の確保をしてトラップする際、左にも右にもいける技術が身につきます。
そして、相手と一瞬でも正対する感覚がわかってきます。
左右両方の選択肢があるからです。
最後に、前回ブログでゴローパパさんより、おもしろい考え方をコメント欄でいただきました。
なるほどなと思い、そういうトラップもチーム練習に入れてみようかなと、いろいろ考え始めました。
利き足アプローチも非常におもしろいなと思いました。
そしてやっぱり理想は「いいとこ取り」だと思います(笑)。
私はバルサの監督シャビの言葉が好きです。
世界中の誰からでも、何かを学ぶことができる。