キック。 | 徒然に。

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 キックについては、私はポイントが4つあると思っています。

 

1,軸足側に身体を乗せる。

2,蹴り足のつま先を外に向ける。

3,フォロースルーは軸足の外側に置く。

4,蹴り足を振り上げたとき、軸足側の腕を、斜め上方に上げる。

 

 まず1です。

 レアル・マドリーのバルベルデの↓画像を見ていただきたいと思います。

 

バルベルデのありえない弾丸シュート40連発 - YouTube

 

 軸足の左足と地面が45度になっていて、上半身が直立しています。

 

 さらに2です。

↓バルベルデの35秒を見ていただきたいと思います。

 蹴り足のつま先が外側を向いています。

 

 

 さらに3ですが、↑バルベルデの35秒のときの蹴り足は、軸足の外側に着地しています。

 

 この1〜3で何が言えるのでしょうか。

 

 蹴り足が円運動を描いているということです。

 振り上げた足は左後方です。そして右前方に足は振り出されて、蹴ったあとは再び左側に着地しています。

 ではなぜ、そういう軌跡になるのでしょうか。

 解剖学的に、そうなるのが理想だからです。

 足を振り上げるとき、使う筋肉は大臀筋です。

 

ランナー膝の治療:大殿筋のエクササイズ – わしざわ整形外科 新着ニュース

 

 起始と停止を見れば、身体の中心から斜めについているのがわかるかと思います。

 なので大殿筋を使って足を振り上げると、↑バルベルデの画像のように、斜め方向に足が振り上がります。

 足が振り上がりますと大殿筋が収縮しますので、拮抗筋は伸びることになります。

 キックの場合、大臀筋の拮抗筋は腸腰筋です。

 

整体と筋肉】腸腰筋大解剖

 

 そして伸びた筋肉は伸張反射という働きによって縮もうとします。

 腸腰筋が縮むとどうなるのでしょうか。

 ↑腸腰筋の画像を見ればわかるように、斜め方向に足が振り出されます。

 起始と停止を見ていただければわかるように、大臀筋と同じく、身体の中心から斜めになっているからです。

 同じ理屈で、ボールを蹴ったあとは、蹴り足は軸足側にフォロースルーします。

 このようにして、大臀筋と腸腰筋の働きがあると、その筋肉の起始と停止の位置の関係上、蹴り足は円運動のようになるのです。

 

 4については、下半身と上半身は連動しているのです。

 キック動作をよりスムーズにダイナミックにするためには、軸足側の腕をフォロースルーのときに上げて、蹴った瞬間に斜め下に戻すことが大事だと思います。

 ↓は元ブラジル代表でバロンドーラーのリバウドのキックです。

 右腕がしっかりと左腰辺りまで下がっています。

 

 身体的特徴から見るジェラードの弾丸ミドルの秘密 | リバプールFCラボ

 

 実際の練習方法はどうでしょうか。

 私は↓のプロキックコーチの教えが素晴らしいと思っていて、自分のチームでも実践しています。

 

 

 

 

 

 少しでも参考になれば、嬉しく思います。