サッポロカイギュウのレプリカ。
骨格標本レプリカ組み立ててみませんか?って言われて、レプリカの骨格標本の一部渡された( ̄▽ ̄;)
サッポロカイギュウとは、750万~1000万年前に棲息していた寒冷地適応の大型のカイギュウ(ジュゴンの仲間)てある。
札幌の豊平川で発見されたことから「サッポロカイギュウ」と命名された。
北海道で発掘されたカイギュウではタキカワカイギュウが有名。
サッポロカイギュウとタキカワカイギュウの関連性が知りたくて、イベントにいた学芸員さんに話を聞こうとしたら、ある方を紹介された。
その紹介された方というのは、あとで知ったことだけど、
その方はなんと!国内でのカイギュウ研究の第一人者、古沢仁(ふるさわ・ひとし)さんだった!!
古沢さんはタキカワカイギュウの命名者でもあり、研究の中心人物でもある。
「ブラタモリ」にも出演されていた。
まさかイベントでカイギュウ研究の第一人者の方にお会いし、お話を伺えるとは┄。
古沢さん曰く、サッポロカイギュウとタキカワカイギュウの関連性は未だ不明。
その理由として、タキカワカイギュウは全身の化石が出土したのに対し、サッポロカイギュウは肋骨4本・胸椎2本と、出土した化石が非常に少ないことから比較することは出来ないとのこと。
もうひとつ、古沢さんに質問をぶつけてみた。
それは「ベルクマンの法則」について。
ベルクマンの法則とは、寒冷地に棲息する恒温動物(哺乳類など体温が一定の動物)は、他の地域に比べて体格が大きくなりやすい法則があるというもの。
その理由として、身体が大きくなればなる程体温が下がりにくいことなどが挙げられる。
で、サッポロカイギュウもやはり「ベルクマンの法則」で巨大化したとのこと。
最後に古沢さんは「ベルクマンの法則」について持論を語ってくれた。
「ベルクマンの法則」というと、生物が寒冷地化する環境に合わせて同調していったと思われがちだが、私はそうでないと思う。
寒冷地化がもたらした何らかの環境変化(食べるもの・食べる方法・食べる量などの変化etc…)を間接的に反映し、適応した結果として生じた性質なのではないか。
と。
環境に「同調したから」ではなく「適応した」結果、体格が巨大化していったのではないかと古沢さんは述べていた。
古沢さんの論文も参考にさせて頂きながら書いたけど、すごく勉強になる┄😌
小金湯産クジラの化石標本。
現在研究中らしい。
今回主催したのは「札幌市博物館活動センター」という施設。
札幌市内で出土した化石標本・動植物の研究・展示などを行っている。
入場料はなんと無料!
札幌の博物館=北海道博物館(旧開拓記念館)主催だと思っていた( *´艸`)