プロ家庭教師の叱り方
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一度叱ったことは死ぬまで叱れ!

同じ事をしても叱ったり、叱らなかったりする親がいる。


叱っていても、結局許してしまう親がいる。


これでは子どもは叱られた理由が残らない。


一度叱ったことは必ず叱らなければならない。



●叱ったり、叱らなかったり


毎日、漢字ドリルと計算問題をする約束をした家庭があった。


日曜日にディズニーランドに行くことになった。


私が訪ねたとき、日曜日分をやっていなかった。


その日は朝早くから出かけ、疲れて帰ってきたのでお休みにしたとのこと。


当然、お母さんも一緒に行っている。


つまり、お母さんの公認なのである。


このお母さん、いつも決められた課題をがんばってやらしている。


「なかなか自分からやってくれないんです」そう話していた。


当たり前である。


約束した事をやらなくても叱らない時があるのだから。


日曜日は忙しくて出来ない。


ならば、土曜日に2日分をやればいいだけの話だ。


普段は叱っているのに、自分が関係する時は叱っていない。これではダメだ。



●叱っても許してしまう


口うるさく叱っていても結局許してしまう親がいる。


「ダメ!」「ヤダ!」「ダメ!」「ヤダ!」という親子のやり取りが何度か繰り返される。


そして、最後は根負けして子どものわがままを聞いてしまう。


親としては「何度も注意したのだけどしょうがない」と、十分叱ったつもりになっている。


しかし、何度叱っても結果としてわがままを許してしまった。


それではきちんと叱ったことにはならない。


これもまったく意味がないこと。


子どもは自分のわがままが通ったことしか覚えない。


がんばれば自分の主張が通ると子どもは思う。


叱られても平気な子どもになってしまうのだ。



●親の都合で叱ってはいけない


叱るとは親の都合で叱るのではない。


「駄目なことはさせないこと」であり、「正しいことをさせること」なのだ。


その叱るルールは夫婦の話し合いで決める。


そして、一度ダメだと決めたことは絶対にさせないことが大切になる。


そして、そのルールを徹底させるためには、子どもの前で決して父親の悪口を言わないことが肝心となる。


父親の威厳があってこそ、子どもも我が家で決めたルールを守ろうと思うもの。


そして、お母さんがお父さんを敬う姿を通じて、子どもは大人に対する礼儀を学んでいく。


言葉遣いや敬語を常に意識できるようになるのだ。



だから、プロ家庭教師は伝授する。


「叱るということは、ダメと決めたことを絶対させないことなのだ!」

叱る理由こそが一番大切!

子どもを褒める理由はどこの家庭も似ている。


逆に、叱る理由はそれぞれの家庭で違う。


同じ事をしても叱られない家庭がある。


子どもにはその違いがわからない。



●それぞれの家庭における叱る理由


「幸福な家庭は皆同じように似ているが、不幸な家庭はそれぞれにその不幸の様を異にしているものだ。」


トルストイのアンナ・カレーニナの有名な書き出しである。


子どもを叱る理由も似ている。褒める理由は皆同じように似ているが、叱る理由はそれぞれの家庭で異なっているのだ。


私の息子は小さい時から食べるのが遅かった。


友達に食べるのが非常に早い子どもがいて、どれだけうらやましかったことか。


しかし、その友達は噛まず飲み込むといって叱られていた。


同じ行動でも、家庭によって叱られたり、褒められたりするのだ。



●他人に叱られることのない子ども


最近ではあまり他人の子どもを叱ることができない。


他人の子供を叱ろうものなら、親が飛んできて文句を言われる。


よくても「おじさんに、叱られるからやめましょうね」などと言われるのがオチだ。


叱る理由はそれぞれの家庭で違うからしかたがない。


それが社会常識の乏しい大人を育てている一因だ。


また、「どうして私だけ叱られるの」と涙ながらに訴える子どもがいる。


これなど、叱られている理由が伝わっていない。


叱られているという事実だけしか感じていないのだ。


今まで叱ってきたことが、まったく意味を持っていない例だ。



●子どもを叱る正しい理由とは


では、どういう理由で子どもを叱るのが正しいのか。


実は、その正解はない。それは、それぞれの家庭で決めるしかないからだ。


それが、その家庭の教育方針になる。


我が家では、挨拶・返事をしない、ケガにつながるような危険なこと、は無条件に叱られる。


そして、一度決めたことを変えてはいけない。


それでは、叱られることが運の良し悪しに感じてしまうから。


また、お父さんとお母さんの意見が違うのもダメだ。


子どもからみるとどちらに従えばよいのかがわからなくなる。


その時々に応じて、お父さんとお母さんの顔色をうかがうようになってしまう。


だから、夫婦で我が家のルールを話し合うことが必要になる。


子どもが大きくなれば、一緒に話し合うのもよいだろう。



だから、プロ家庭教師は伝授する。


「まず叱る前に我が家のルールを決めて叱りなさい!」



褒めるからこそ叱ることが生きてくる!

子どもを叱る時、どのように叱っているか。


最初から頭ごなしに叱っていないか。


せっかく叱っても子どものためにならないこともある。


だから叱り方にもコツがある。



●叱ることと怒ることは違う


子どもを叱る時、最初から頭ごなしに叱っているお母さんがいる。


それはまったくダメな叱り方。


叱られた瞬間、子どもはお母さんに対して緊張してしまう。


緊張した状態では、なかなか話を聞くことができない。


話を聞けないから、何を叱られているのかがわからない。


結果、お母さんの叱ったことはまったく伝わらないことになる。


子どもからみると、お母さんはただ単に"怒っている"ように見える。


感情任せに叱ると、ややもすると子どもに怒りをぶつけることになる。


つまり、"怒り"だけをぶつけているように感じてしまうのだ。



●勉強でもいきなり叱ってはダメ


「こんな簡単なこともできないの!」と、言ったことがないだろうか。


勉強の中にあって、簡単な問題を間違えるのは集中力がないからに他ならない。


最初から「こんな簡単なこともできないの!」と言ってしまうと、それ以降の話を聞かなくなるのである。


さらに勉強に関してはやる気自体も失ってしまう。


やる気がないとなかなか成果も上がらない。


成果が上がらないからまた叱る。


負の連鎖がはじまってしまう危険性が高い。


算数の図形問題が苦手な女の子がいた。


答えを導くための補助線が引けないのだ。


お母さんは、「何でわからないの!」とまくし立てる。


お母さんは、答えを知っているから簡単な問題だと思っている。


それが感情に出てしまった。


そして出来たら出来たで、もっと難しい問題を用意する。


その結果、女の子は算数自体が苦手科目になってしまった。



●叱り方のコツ


叱り方にもコツがある。


まずは子どもを褒めること。


いや、これから叱ろうという時に、何を褒めるのかと思うだろう。


しかし、実はこれが大切なのだ。叱る前に何か褒めることを探す。


そのちょっとした時間に、親としての冷静さを取り戻すことができる。


それに、子どもは褒められることが好きだ。


いきなり怒る人より、褒めてくれる人の話の方を真剣に聞こうとする。


褒めることは、子どものことを普段からよく知っておかないとできない。


それには子どもをよくみるだけではなく、ちゃんと話もしないといけない。


そんな下地があるからこそ、子どもも親の言うことをちゃんと聞こうとする。



だから、プロ家庭教師は伝授する。


「まず叱る前に褒める、そのあと叱りなさい!」