プロ家庭教師の叱り方 -2ページ目

褒められるだけの子どもは自分で考えない!

最近の子ども達は実に良い子が多い。


お行儀もよく、言われたことはきっちりとやる。


そんな子どもに限って豹変する時がある。


自分の思い通りにならない時や、間違えた時だ。



●間違えを極端に恐れる子ども達


「どうしてそうなったか説明してごらん」そう声をかけると、ほとんどの子どもが消しゴムに手を伸ばす。


間違えているなどとは一言も言っていない。


ある女の子は、一問解く度にこちらを見て、「あってる?」とたずねてきた。


自信がないということもあるのだが、間違えることを極端に恐れている。


間違えるのを嫌がるのは悪いことではない。


そうでなければ満点をとれるようにならないから。


しかし、問題なのは極端に恐れていること。


そういう子どもは、間違えを指摘されたり、解けなかった時、それ以降の問題に取り組むモチベーションが急激に低下する。


中には、「間違ってない!」と"逆切れ"する子どももいる。



●教育熱心なお母さんに注意


そんな子どもの共通点は何かというと、お母さんが非常に教育熱心なこと。


特に、まったく叱らずに褒めてばかりいるお母さんが多い。


ひょっとすると親は叱っているつもりかもしれない。


小学生の子どもに、「ちゃんとお勉強をしないとかっこ悪いわよ」と叱る親がいた。


親は叱っているつもりだろうが、子どもには何も伝わっていない。


最近は、子どもを尊重するといって、褒めて伸ばす家庭が多い。


しかし、褒められるだけで育てられている子どもは、褒められないことに関して無関心になる。


また、褒められるということは、相手に認められること。


つまり、相手の目があってはじめて動き出す。


本来、子どもが自発的にやった事を褒めなければいけない。


しかし、何でもかんでも褒める。だから、深く考えずに自分のやりたい事だけをやるようになる。



●相手との関係が褒められることだけの問題


勉強は、わからなかったことがわかるようになることが大切。


なのに、わかることしかやらないでは、勉強ができるようにならない。


わからない問題には手をつけることをしない。


自分の頭で問題を解くことができない。


そして、自分のために考えることができない子どもになる。


相手から褒められるだけでは、自分の限界を超えることはできない。


それでは厳しい受験を勝ち残れないのだ。



だから、プロ家庭教師は伝授する。


「考える子どもにしたかったら、叱るときは叱りなさい!」

褒める場面、叱る場面!

何をどこまで叱ればいいのかわからない。


それぞれの家庭において褒める基準、叱る基準が違う。


だから、当たり前のことが当たり前ではないことも。


その時々で褒められたり、叱られることが最も戸惑う。



●褒める場面と叱る場面のどちらが多いか


あなたは、子どもを褒めることと叱ること、どちらの方が多いだろうか。


どちらか一方しかしない。というのではお話にならない。


子どもには、褒めることと叱ることのどちらも必要だから。


そこで悩むのは、いつどのように褒め、いつどのように叱るかということ。


これは実に難しい。


なぜなら、子どもによってその配分がまったく違うから。


だから、それぞれの家庭でルールを決めることが必要になる。


このルールは子どもと一緒に考えてもよい。


ただし、子どもが破った時には必ず叱らなければならない。


そうでないと子どもは「今日はたまたま叱られた」と思ってしまう。


それと、子どもが自発的にやった事に対しては必ず褒めることが大切。


もし、その結果が失敗になってもまずは自発的にやっとことを褒め、次に失敗したことへのアドバイスを行うのだ。



●勉強においても配分はある


同じように勉強においても褒める場面と叱る場面の配分はある。


褒められることで調子よく勉強する子どもがいる。


叱られることで負けん気を発揮して勉強する子どもがいる。


私の経験からみると、前者には女の子、後者には男の子が多い。


言われたことはやるが、自分からはやらない女の子がいた。


毎日続けること自体は苦ではない。


しかし、自分から勉強をはじめることはしなかった。


そこで、毎日の勉強ルールを決めた。


「5時になったら計算問題と漢字ドリルをやる」と決め、自分でやりはじめたときにはシールがもらえる。


勉強内容はその都度子どもと話し合って変えるようにした。


その女の子は、自分で勉強のスケジュールを立て、黙々とこなすことができるようになった。



●男の子の心がわからないお母さん


男のこの場合、事情は多少複雑になる。


お母さんには、なかなか男の子の気持ちがわからない。


自分の感覚で叱っていては、なかなか言うことをきいてくれない。


そのうち感情的に怒ってしまう結果になる。


男の子は理屈が好きなので、叱るときも理屈で説得する。


ある男の子の家庭では、毎週土曜日にお父さんと勝負すると決めた。


勉強を頑張る理屈(=目標)を与えたのだ。


「それではお父さんに敵わない」が大きな動機となった。



だから、プロ家庭教師として伝授する。


「家庭のルールを決め、叱るときには子どもの性格にあわせて叱りなさい」

褒めることの意味、叱ることに意味!

褒めることだけで子どもが伸びると思っている親がいる。


叱ることだけで子どもが伸びると思っている親がいる。


どちらも正しいのだが、どちらも間違っている。


子どもは、褒められたり、叱られたりすることで成長するのだ。



●ただ子どもを褒めるだけの親


子どもを褒めると、子どもはどう感じるだろうか。


自分が認められる、期待されることで、期待に応えようとさらに頑張ったりする。


しかし、これは子どもが自発的に考え、感じるもの。


だから、なかなか思った方向に向かわない。


効果もその子どものペースでしか現れない。


また、最近では褒める子育てを勘違いしている親も多い。


親が叱ることなく褒めてばかりいる家庭も増えた。


無条件に褒めているだけでは、単なる甘やかしだ。


私が指導した家庭で、なかなか勉強に取り組めない子どもがいた。


私が部屋に入っても勉強の準備ができていない。


「今、本を読んでいる途中だから」


「今、絵を書いている途中だから」


言い訳が次から次へと出てくる。


すべて、お母さんが褒めてきたことだ。


それさえやっておけば褒められると思っている。


その中で自分が一番やりたい事をやっているだけだ。


甘やかされてきた結果といっていい。



●ただ子どもを叱るだけの親


逆に、子どもを叱ると、子どもはどう感じるだろうか。


子どもは、叱られることが嫌いだから、叱られないようにしようとする。


叱られたくないことが動機なので、子どもは常に緊張感をもった態度をとることになる。


また、叱るのではなく、感情的に怒る親も多い。


その場合、叱られた内容ではなく、ただ親の顔色をうかがうようになってしまう。


何から何まで私に指示を仰ぐ子どもがいた。


そのお母さんは、いつも先回り、先回りして子どもに注意していた。


その中で、大人の言うことを聞いておけば叱られないと思ったのだ。


ただ叱られてきた結果といっていい。



●褒めることの意味と叱ることの意味


褒めることの意味は、モチベーションをあげること。


子どものモチベーションをあげ、長期にわたって維持させるには、上手に褒めることが必要になる。


叱ることの意味は、緊張感を持たせること。


子どもに緊張感を持たせ、即効性の高い効果を期待するには、上手に叱ることが必要になる。


特に、最近の子どもは他人に叱られることがほとんどない。


そういう意味では、叱ることができるのは親だけだ。


だから、プロ家庭教師として伝授する。「褒めることと叱ることの意味を考え、叱るときには叱りなさい」