褒められるだけの子どもは自分で考えない!
最近の子ども達は実に良い子が多い。
お行儀もよく、言われたことはきっちりとやる。
そんな子どもに限って豹変する時がある。
自分の思い通りにならない時や、間違えた時だ。
●間違えを極端に恐れる子ども達
「どうしてそうなったか説明してごらん」そう声をかけると、ほとんどの子どもが消しゴムに手を伸ばす。
間違えているなどとは一言も言っていない。
ある女の子は、一問解く度にこちらを見て、「あってる?」とたずねてきた。
自信がないということもあるのだが、間違えることを極端に恐れている。
間違えるのを嫌がるのは悪いことではない。
そうでなければ満点をとれるようにならないから。
しかし、問題なのは極端に恐れていること。
そういう子どもは、間違えを指摘されたり、解けなかった時、それ以降の問題に取り組むモチベーションが急激に低下する。
中には、「間違ってない!」と"逆切れ"する子どももいる。
●教育熱心なお母さんに注意
そんな子どもの共通点は何かというと、お母さんが非常に教育熱心なこと。
特に、まったく叱らずに褒めてばかりいるお母さんが多い。
ひょっとすると親は叱っているつもりかもしれない。
小学生の子どもに、「ちゃんとお勉強をしないとかっこ悪いわよ」と叱る親がいた。
親は叱っているつもりだろうが、子どもには何も伝わっていない。
最近は、子どもを尊重するといって、褒めて伸ばす家庭が多い。
しかし、褒められるだけで育てられている子どもは、褒められないことに関して無関心になる。
また、褒められるということは、相手に認められること。
つまり、相手の目があってはじめて動き出す。
本来、子どもが自発的にやった事を褒めなければいけない。
しかし、何でもかんでも褒める。だから、深く考えずに自分のやりたい事だけをやるようになる。
●相手との関係が褒められることだけの問題
勉強は、わからなかったことがわかるようになることが大切。
なのに、わかることしかやらないでは、勉強ができるようにならない。
わからない問題には手をつけることをしない。
自分の頭で問題を解くことができない。
そして、自分のために考えることができない子どもになる。
相手から褒められるだけでは、自分の限界を超えることはできない。
それでは厳しい受験を勝ち残れないのだ。
だから、プロ家庭教師は伝授する。
「考える子どもにしたかったら、叱るときは叱りなさい!」
褒める場面、叱る場面!
何をどこまで叱ればいいのかわからない。
それぞれの家庭において褒める基準、叱る基準が違う。
だから、当たり前のことが当たり前ではないことも。
その時々で褒められたり、叱られることが最も戸惑う。
●褒める場面と叱る場面のどちらが多いか
あなたは、子どもを褒めることと叱ること、どちらの方が多いだろうか。
どちらか一方しかしない。というのではお話にならない。
子どもには、褒めることと叱ることのどちらも必要だから。
そこで悩むのは、いつどのように褒め、いつどのように叱るかということ。
これは実に難しい。
なぜなら、子どもによってその配分がまったく違うから。
だから、それぞれの家庭でルールを決めることが必要になる。
このルールは子どもと一緒に考えてもよい。
ただし、子どもが破った時には必ず叱らなければならない。
そうでないと子どもは「今日はたまたま叱られた」と思ってしまう。
それと、子どもが自発的にやった事に対しては必ず褒めることが大切。
もし、その結果が失敗になってもまずは自発的にやっとことを褒め、次に失敗したことへのアドバイスを行うのだ。
●勉強においても配分はある
同じように勉強においても褒める場面と叱る場面の配分はある。
褒められることで調子よく勉強する子どもがいる。
叱られることで負けん気を発揮して勉強する子どもがいる。
私の経験からみると、前者には女の子、後者には男の子が多い。
言われたことはやるが、自分からはやらない女の子がいた。
毎日続けること自体は苦ではない。
しかし、自分から勉強をはじめることはしなかった。
そこで、毎日の勉強ルールを決めた。
「5時になったら計算問題と漢字ドリルをやる」と決め、自分でやりはじめたときにはシールがもらえる。
勉強内容はその都度子どもと話し合って変えるようにした。
その女の子は、自分で勉強のスケジュールを立て、黙々とこなすことができるようになった。
●男の子の心がわからないお母さん
男のこの場合、事情は多少複雑になる。
お母さんには、なかなか男の子の気持ちがわからない。
自分の感覚で叱っていては、なかなか言うことをきいてくれない。
そのうち感情的に怒ってしまう結果になる。
男の子は理屈が好きなので、叱るときも理屈で説得する。
ある男の子の家庭では、毎週土曜日にお父さんと勝負すると決めた。
勉強を頑張る理屈(=目標)を与えたのだ。
「それではお父さんに敵わない」が大きな動機となった。
だから、プロ家庭教師として伝授する。
「家庭のルールを決め、叱るときには子どもの性格にあわせて叱りなさい」
褒めることの意味、叱ることに意味!
褒めることだけで子どもが伸びると思っている親がいる。
叱ることだけで子どもが伸びると思っている親がいる。
どちらも正しいのだが、どちらも間違っている。
子どもは、褒められたり、叱られたりすることで成長するのだ。
●ただ子どもを褒めるだけの親
子どもを褒めると、子どもはどう感じるだろうか。
自分が認められる、期待されることで、期待に応えようとさらに頑張ったりする。
しかし、これは子どもが自発的に考え、感じるもの。
だから、なかなか思った方向に向かわない。
効果もその子どものペースでしか現れない。
また、最近では褒める子育てを勘違いしている親も多い。
親が叱ることなく褒めてばかりいる家庭も増えた。
無条件に褒めているだけでは、単なる甘やかしだ。
私が指導した家庭で、なかなか勉強に取り組めない子どもがいた。
私が部屋に入っても勉強の準備ができていない。
「今、本を読んでいる途中だから」
「今、絵を書いている途中だから」
言い訳が次から次へと出てくる。
すべて、お母さんが褒めてきたことだ。
それさえやっておけば褒められると思っている。
その中で自分が一番やりたい事をやっているだけだ。
甘やかされてきた結果といっていい。
●ただ子どもを叱るだけの親
逆に、子どもを叱ると、子どもはどう感じるだろうか。
子どもは、叱られることが嫌いだから、叱られないようにしようとする。
叱られたくないことが動機なので、子どもは常に緊張感をもった態度をとることになる。
また、叱るのではなく、感情的に怒る親も多い。
その場合、叱られた内容ではなく、ただ親の顔色をうかがうようになってしまう。
何から何まで私に指示を仰ぐ子どもがいた。
そのお母さんは、いつも先回り、先回りして子どもに注意していた。
その中で、大人の言うことを聞いておけば叱られないと思ったのだ。
ただ叱られてきた結果といっていい。
●褒めることの意味と叱ることの意味
褒めることの意味は、モチベーションをあげること。
子どものモチベーションをあげ、長期にわたって維持させるには、上手に褒めることが必要になる。
叱ることの意味は、緊張感を持たせること。
子どもに緊張感を持たせ、即効性の高い効果を期待するには、上手に叱ることが必要になる。
特に、最近の子どもは他人に叱られることがほとんどない。
そういう意味では、叱ることができるのは親だけだ。
だから、プロ家庭教師として伝授する。「褒めることと叱ることの意味を考え、叱るときには叱りなさい」