子供の受験についての話は慎重にならなくてはいけません。会話に入っている人達の背景を全て把握しているならいいですが、子供の同級生だけが周りの人達の子供だけとは限らないですからね。


と、言っている私ですが、実は過去に受験話で大失敗しました。


我が家の上の子は、大学受験で現役時に惨敗し、浪人しても敗退しました。そして止めの大学に通うことになり、そんな受験話を子供繋がりの保護者達と話していたところ…


『ほんと、浪人してもだめでね〜。しょうがないから○○大学に通ってるわよ〜。でね、某国立大後期の一次が通ってたので受けに行こうと思ったけど、予備校講師から、その国立受ける意味ある?こっちの私大の方が就職もいいし地方は就活のとき大変だよ。だから受験するのはいいけど合格しても行く気がないなら受けなくてもいいのでは?なんて言われて、確かにそうだわね。と言うことで国立後期は受けなかったのよ。』


と、言ったところ


『うちの兄の方は、そちらが通ってる私大の○○大学に落ちて、そちらが受験しなかった某国立大に通ってるんだけどね…』


あああー!

やっちまったー!!!😱

知らなかったあああーー!!!


と、知らなかったとはいえやっちまったわけです。

今や首都圏や関西は中学受験がヒートアップしてますが、大学受験界隈もママ友達で話になると、亀裂の1つや2つはできることも多々あります。


私の失敗談もさることながら、例えば、東大を目指して頑張っていたが、不合格から早稲田や慶應に進まれた子はたくさんいます。その横で、一橋や京大や東工大に合格されたお子さんを持つ親がマウント取ると、東大落ちのお子さんを持つ親から言わせると


は?うちの子は、京大、一橋、東工大なら合格してたわよ!東大だから落ちて早慶になったわけで、その大学でマウント取るか?


などと言った込み入った話にもなります。


と言うのも、東大の2次試験は受験科目が日本1多く、京大、一橋、東工大は東大よりも科目数が少ないのです。ですので対策しなければいけない科目が少なければ少しは楽なわけです。それに東大に確実に合格するのに、敢えて京大、一橋、東工大を受験する子は普通いません。どこかで東大が無理だとか浪人したくない。なんてところです。


そういう受験事情に詳しくない親が、京大、一橋、東工大でマウント取ると、東大僅差落ちからは冷めた目で見られるわけです😅 (気持ちはむちゃくちゃわかる)

今や、私大とはいえ早稲田や慶應は学部によっては東大落ちの巣窟となってます。それ故に、僅差落ち達は、京大、一橋、東工大を凄いとは思ってなく、


東大が無理だった層

東大から逃げた奴ら


なんて言ってるぐらい、この大学受験の奥の深さは、ここに関係する子や親でないとわかりません。国立は凄い!という話は過去のもので、今や首都圏は早慶MARCHなら地方国立を辞退しますし、地方国立の併願で早慶はなかなか受かりませんし、東大との併願が多いことから受験者層はレベチなわけです。また、東大を合格した者でも、その内の3分の1は早慶看板学部や上位学部に不合格するというのも事実です。


そんなわけで、受験話は仲の良い限られた人同士でしか話はできないと言うのを、私も思い知ったわけです。


過去、大学受験や中学受験について鑑定を依頼されたとき、お子様の志望大学の合否よりも、大学の在り方をじっくり説明する方が多かったです。



なぜなら、大手企業への就職に強い大学は地方国立より都内私大(早慶MARCH)や関西私大(関関同立)だったり、大学院までを考えるならば、大学が全てとは言えないからです。特に理系は研究室ありきから、上位大学で成績が下位なら、それより下の大学で成績上位のほうが最終的には就職も良かったりするため、世の中をよく理解していない親に限って、偏差値でしか大学を見ず、また、未だに全ての国立大学は全ての私大より上と思い込んでる親もまぁまぁいます。


そして、そういう親に限って大学に入学してからは放置となり、この大学なら就職は間違いない。といった勘違いな考えの親が多いのも事実です。


ただ、やはり1つでも上の大学に!


と、思うからこそギリギリまで勉強を頑張るため、最初からここでいいや。では、結果的にはそれよりも下の大学になることもありますからね。


にしても、子供の受験に親が関係するわけではないですが、経済的な部分は確かに親ありきです。経済格差と最近ではよく聞かされますが、親に経済力がないのであれば難関国立を狙うか、もしくは難関私大の奨学金を確保するなり考えるところはたくさんあります。


こういった話をする方が、占いよりは多かったのも、子供の受験は親には関係ないが、子供の将来を考えたとき、学費の安さだけで地方国立だけを目指すのが正解なのか?違う道はどうなのか?


と、いった内容の方が遥かに大事なことだと思います。自分が知ることや周りの当たり前に振り回されて子供にまで、その当たり前を押し通すのは


無知は罪


自分の周りの当たり前は本当に世の中の当たり前なのか?


自分や周りの常識は、世の中の常識なのか?


この辺りを、1度じっくり考えたほうがいいです。くだらない偏見や本当かどうかわからない常識とやらに振り回され、子供の将来の選択肢の幅を狭める親にだけはならないようにしたいものです。


常識なんて、人が100人いれば100通りの常識があるんです。

子育ても家庭のあり方も同じです。


大学も企業も1人の人間も、周りから見てるだけではわからない事なんてたくさんあるのに、通ったこともなければ、親密な付き合いでもないのに、決めつけた考えを持つ人に振り回されないようにしたいものです。


物事の本質を見ようとしてください。他人の話を鵜呑みにし本質から目を背けないように。