先日の土曜日、38度の発熱で来院された患者さんの話です。
昨年一度、外傷で来られたことがあり、
活発な方だったような覚えがありましたので、
診察室に入ってこられて、一目見たときに、
決して高熱が原因ではなく意欲の低下を感じました。
何かの向精神薬を飲まれているようでした。
私のホームページを見てこられた方と勝手に思いこみ、
うつの相談ですか?と問いかけると、驚かれたようで
“とにかくきつくて、やる気が出ない。夜も眠れない。
土曜日の午後、開いているのは先生のとこだけだったので、
とにかく、点滴をしてほしい”
と、物憂げにいわれました。
インフルエンザも流行っていましたので、検査をして
結果の出るまでの15分間お話ししましょうということで、
付添いの奥様も交えてお話ししました。
今年の1月から単身赴任で寮生活、
朝は9時から夜10時過ぎまで仕事で忙しい毎日の中
だんだん眠れなくなり、昼間は虚ろな表情を
周りからも指摘されたそうです。
心療内科に通って、お薬を飲んでいるが
あまり良くならないとのことで、週末こちらに帰ってこられました。
ソラナック【ベンゾジアゼピン系の緩和精神安定剤、抗不安薬】
フルトラゼパム【ベンゾジアゼピン系薬剤、鎮静、抗不安、抗痙攣および筋弛 緩作用】
その心療内科では血液の検査をしたか?聞くと、
していないとのことでした。
私の頭の中では、もうノンオペレーティング ダンピング症候群
の可能性が浮かんでいましたので、食事の質問をしました。
すると、朝はコンビニでおにぎりとお茶、
お昼は会社の食堂、数分で済ます程度、
夜は10時くらいになり、寮は食事がついているが、
帰り着くころには冷めていて、温めるのが面倒なためコンビニでお弁当
会社の好意で、缶コーヒーや缶ジュースは飲み放題。
おなかがすくと、1日5~6本飲んでいたそうです。
この時点で、私の中では疑いから確信に近づきつつあります。
”あなたの状態は、砂糖やご飯の糖質が1時的に血糖値を上げ、
インシュリンの分泌を促進します。
そのため逆に、低血糖を起こしている状態です。
体は、血糖値を再び上げるために、交感神経を興奮させ、
動悸や発汗、感情失禁やパニック、など更年期障害のような症状を起こします。”
と説明すると、
”まさにその通りの症状がありました!”と驚かれました。
そこで、点滴をしてる間に薬は中止してもらい、
夕食はご飯を食べず、おかずだけ食べることを指導して、
笠原先生のマッサージを軽く行って返しました。
月曜日に再診された時には、自分から話す元気もあり、
食欲は出てきて、睡眠薬は使わなくても、
不完全ではあるが眠れるまで改善。
少し、ダンピング症候群の話をして、
食事と日光浴で昼寝を奨めて低炭水化物ダイエットを指導しました。
水曜日に来られた時は、目線もしっかりしており、
体のきつさもなく、食欲もあり、食べ物がおいしいと感じられ、
夜も眠れるそうでした。
もっと、ノンオペレーティング ダンピング症候群の
ことを教えてくださいと積極的に話をされるようになりました。
ノンオペレーティング ダンピング症候群とは、
機能性低血糖症のことで、・・・
あとは、私のホームページを見てください。