サスペンス映画と思って観たのがノワールのようなドキュメンタリーのような。
クルド人の両親はホメイニ師のイラン革命を逃れ、生死をかけた苦難の末ドイツで難民として受け入れられます。子どもである主人公・ジワは両親の離婚を契機として不良の道に入ってしまいます。麻薬取引にも手を染めるようになり、自分の不始末を挽回しようとして金塊強盗を行い、ついに逮捕されます。
拘禁中は昔やっていたラップミュージックを作り録音。支援者の協力で獄中デビューを果たし有名人になります。
140分。かなり長く感じました。それでも良かったと思うのはクルド人である両親たちが砂漠のキャンプで攻撃されたり、獄中で拷問されたりといった苦難、私たちが想像すらできない、を観られたからです。
映画は自分が経験するすることのできない世界をみせてくれます。
2024年通算97本目