ドイツ映画。アウシュビッツ収容所の隣で優雅に暮らすナチス将校である夫とその家族とを描いています。

 

関心領域

 

アウシュビッツ収容所に隣接する所長(ルドルフ・ヘス)の自宅は妻の尽力によって美しい庭が維持され子どもたちはパーティーに興じています。しかし日夜隣からは銃声・叫び・収容列車の音が聞こえてきます。妻の母は数日滞在するも突然消えてしまいます。音に耐えられなかったようです。

 

収容所から集められためぼしい衣類を家族や使用人が我が物にするのは当然の行いのようです。昨日までは隣人だったユダヤ人のものです。また邸宅には使用人として収容所のユダヤ人の女性たちがいて所長の愛人になっています。

 

この映画の利点でもあり欠点でもあるのは収容所内部の様子が全く映らないことです。観客は収容所から漏れ聞こえてくる音から何が起こっているのかを劇中間断なく判断せざるを得ません。思い切った演出と思います。

 

 

2024年通算83本目

 

 

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