アフガニスタンには米軍が20年駐留し民主化のための政権樹立を試みていましたが結局は撤退しました。その時代は現地では多数の通訳が米軍に雇われていました。通訳を数年務めるとアメリカへのビザがもらえる約束があったのです。しかし米軍撤退後に樹立したタリバン政権によって通訳が多く処刑されているとのことです。
ギレンホールは大好きな俳優です。主演でしかも戦場もの。観に行かないわけにはいかない。
敵地の真っただ中に戦士である主人公と通訳は取り残されます。通訳はケガをした主人公を手押し車に乗せ100km先の米軍基地に送り届けます。主人公はアメリカに帰り家庭に戻るのですが通訳のことが忘れられない。通訳はタリバンの怒りに触れ殺害命令が出ているため潜伏しています。
居ても立っても居られない主人公は軍に直訴してアフガニスタンに戻ります。そして通訳を探すため自ら敵地に潜入することになります・・。
映画の結末は主人公と通訳にとってはハッピーエンドです。ですが冒頭で書いた多数の通訳たちはどうなのか。そもそも米軍がアフガニスタンに居たこと自体がどうなのか。単純に楽しめないところにこの映画の提起した主題があります。
2024年通算26本目