予告編と内容がほとんどリンクしなくて観に来たのはこんな映画じゃなかった・・と思うことが良い意味でも悪い意味でもたまにあります。哀れなるものたちは良い意味でこんな映画じゃなかった。
↓哀れなるものたち
舞台は19世紀末期のロンドンを思わせる時代設定ですが脳移植が比較的かんたんに行える世の中です。主人公ベラをエマ=ストーンが(文字どおり)体当たりで演じます。ベラは投身自殺した直後にマッドサイエンティストのゴドウィンに救われます。脳死状態だった彼女の脳は彼女の胎内にいた胎児の脳と交換されます。
よってベラは肉体は大人で精神は赤ちゃん状態で育ちます。そしてベラの観察者である助手の青年と婚約することになります。そんなベラを弁護士(婚姻契約書の作成者)は誘惑し豪華客船で海外に連れ出します。
船内で弁護士は夜な夜なベラと・・・し、・・・します。ベラも女性として覚醒し世界を広げていきます。パリで弁護士と別れたベラは娼館で娼婦として働くことを選びさらに性の深淵を覗き込むことになります。
その後ベラはロンドンに戻り元夫(婚約者でない)に発見され・・。
オシャレな映画です。ネオモダンな背景、統一された色彩感、登場人物のドレス、効果的に使われる魚眼レンズ。しかし映画の最大の主題は性の開放を通した女性の自立でしょう。それにしても性描写が露骨で多すぎました。
本編を観て初めて気づいたのですがR18でした・・。初デートにはむきません。
2024年通算8本目