私が小学生のころのお話です。登校し教室に入ると数名の女子が泣いています。昨夜テレビで観た映画が怖すぎて泣いているとのこと。その映画こそがエクソシストでした。当時私の家ではその映画番組が映るテレビが無いため観ることはなく、友達の会話に入れずさびしい思いをしたものです。その後も観る機会がなくエクソシストは私の中では題名だけが巨大な存在感を持ちながら詳細は不明という位置付けであり続けていました。そのエクソシストが午前10時の映画祭で上映されます。当然観ます!
↓エクソシスト
いやー、贅沢な造りです。イラクの古代遺跡の発掘現場からアメリカはワシントンの映画女優の家庭に舞台が移ります。しかも彼女が登場する映画(劇中劇)の撮影現場では学園闘争のデモ隊が多数出演しています。劇中劇の必然性がわかりません。
女優の12歳の娘が悪魔に取りつかれたことから悪魔祓い(エクソシスト)が計画されます。こうして有名なシーンにつながっていくのです。
悪魔に取りつかれるまでの描写が長く最初はじれったく感じました。しかしその描写が後半生きてくるのです。特撮は現在のCGに及ぶべくありませんがそれでも十分怖い。歴史に残るべき映画です。
2023年通算124本目