奇妙な映画を観てしまったものだと言わざるを得ません。アステロイド・シティ。アステロイドとは小惑星のことを指します。
↓アステロイド・シティ
1955年、砂漠の中の小さな架空の町アステロイド・シティの数日間を舞台で演じ、それを放送するテレビ番組とその裏側を映画にしています。読んでいてわかりにくいですよね?私も書いていてわかりにくい。
メタ構造という言葉があります。重層的と訳すようです。映画はメタ構造をしています。
メタ構造の内容
・演劇:アステロイド・シティ
・それを放送するテレビ番組
・テレビ番組の裏側
一番現実に近いのはテレビ番組の裏側です。次にテレビ番組。アステロイド・シティは演劇=虚構です。しかし映画ではこのメタ構造が入り乱れます。見分けの助けになるのが、演劇の部分の画面がパステル調で統一された色彩。また構図がシンメトリー的な要素などありいちいち美しい。
私は演劇の内容はおぼろげながらも理解できたと思います。しかし映画全体を通して制作側が何を伝えたかったのかが全く分かりません。しばらくは解説サイトを漁ることにします。
2023年通算114本目