チリでドイツ人が教祖を務める宗教施設(外界から隔離された広大な農場)の中の物語がコロニアの子どもたちです。チリはドイツからの移民を通した繋がりがあったようです。チリでは1990年まで独裁政権が存続し、施設は反体制派の粛清を行う機能がありました。つまり独裁政権と宗教が結びついていたのです。
↓コロニアの子どもたち
中で起こっていたのは教祖による児童虐待です。既視感があるなと思ったら最近観たウーマントーキングです。ジャニーズ事務所の問題も同様ですが外部の目が届かない組織の中では、ときに許されないことが看過されます。
映画はハッピーエンドに近い終わり方ですがそれは主人公のことであってチリ国の行く末とは別の問題です。
2023年通算101本目