当社ではダイニチの焙煎機(CAFEPRO 101 MR-101)を使って生豆を焙煎しています。本機には風味ボタン(酸味・中間・苦味の3段階)と煎り加減ボタン(4段階)の2つがあり、この組み合わせで焙煎の度合いを切り替えします。よって12種類の焙煎度合いが選べるわけです。

 

↓CAFEPRO 101 MR-101

 

↓操作パネル

 

本機を購入した2018年に単なる興味からボタンの組み合わせと焙煎度合いを計測してみました。

 

仮に風味ボタンの酸味をa中間をb苦味をcとします。煎り加減ボタンの4段階を浅い順に1234とします。以下組み合わせです。

a-1,a-2,a-3,a-4,b-1,b-2,b-3,b-4,c-1,c-2,c-3,c-4 (全12種類)
 

◯実験手順

・本機に予熱するため別途生豆を煎っておき、ストップランプが消えた直後から生豆を投入し測定開始。以降繰り返す。
・生豆(キリマンジャロブレンド)100.0gを投入
・【豆が排出された時間】を記録。冷却開始後の時間は未測定
・受け皿に落ちた豆とチャフの焙煎後質量を測定。チャフ受けのチャフは測定外
・以上を12種類の焙煎メニューごとに測定した
・13時30分開始(屋内気温16度)→18時20分終了(屋内気温18度)
 

◯実験結果

組み合わせ    番号    時間(秒)    時間    質量(g)
a-1    1    749    12分29秒    86.2
a-2    2    744    12分24秒    85.8
a-3    3    748    12分28秒    85.8
a-4    4    746    12分26秒    84.9
b-1    5    765    12分45秒    84.7
b-2    6    777    12分57秒    83.9
b-3    7    778    12分58秒    83.7
b-4    8    790    13分10秒    82.9
c-1    9    795    13分15秒    82.1
c-2    10    799    13分19秒    81.6
c-3    11    800    13分20秒    80.7
c-4    12    808    13分28秒    80.0
 

キレイに結果が出ました!

浅煎りでは焙煎時間が短く豆の質量は大きい(水分量が多い)です。深煎りでは焙煎時間が長く豆の質量は小さい(水分量が少ない)。

 

つまり本機では焙煎の度合いを焙煎時間で制御している可能性が高そうです。ひょっとすると温度制御までやっているかもしれません。

 

2018年のデータがようやく世間に出ました。

 

参考になれば幸いです。

 

 

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