ネタバレ注意!以下、本編のあらすじが紹介されています。

 

 

波紋はブラックコメディに分類される映画と思います。主人公である妻役は筒井真理子さん、夫役は光石研さんです。東日本大震災の直後、夫は家から失踪します。10年後帰ってきます。ガンになって。

 

夫の失踪の間、妻は寝たり切りの義理の父の介護と子育てに翻弄され、新興宗教にのめり込みます。お金も費やしたみたいです。美しかった庭は枯山水(文字通り!)に変わってしまっています。

 

妻は帰ってきた夫を受け入れられません。ただし信仰している宗教の教義とは矛盾するので苦しみます。

 

そんなおり離れて働いている一人息子が6才年上の恋人を連れて帰宅します。恋人役は津田絵理奈さん。劇中のセリフが妙に舌足らずだったのですが、本当の ろうあ者なのですね。妻は恋人も受け入れられません。年の差と ろうあ者であることが引っかかったようです。2人きりのとき「息子と別れてくれ」と言い渡しますが、とんだ逆転劇になってしまいます。

 

身の周りのことが全て自分の思惑と外れたように回っていきます。

 

そしてガンだった夫は亡くなります。その頃には妻の宗教熱は無くなっているようです。夫の出棺が終わった後、妻は喪服のまま庭で かつて習ったフラメンコを踊るのでした。

 

光石研さん、はまり役でしたね。ダメ夫の役柄よく演じきったと思います。

 

 

2023年通算68本目

 

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