■一人で買い物が出来た女の子
2~3ヶ月前かもっと前か最近か定かではない時期の出来事を思い出した。
5~6歳の女の子が一人で買い物に来た。
欲しいものを選んで会計をしにレジへやって来た。
店内に他にお客様はいなくて、その子だけだった。
レジ係は新人のLさん。
会計処理をし、代金を告げる。
その子は、財布の中を探しながら、中々お金を出さない。
沈黙の数十秒。困っている様子。
多分、お金が足りないのだろう。
Lさんも、それを察し何か思案している。
「待ってて!」と言ってLさん、奥に下がる。
(もしや?!…)と思いながらも、
しょうがないので、自分がその子に、
「お金がないと買えないよ。欲しいものを持って帰ることは出来ないのだよ」
と告げる。
その時、Lさんが戻ってきてレジに自分のお金の
500円玉を入れようとする。
「ダメ、ダメ!!」
硬貨投入口を手で制止した。
Lさんへ、「それはやっちゃダメ」
女の子へ、「お金がないとあげることは出来ないんだよ。お母さんと相談してみてね」
女の子は帰って行った。
「かわいそう」とLさん。
(She is so かわいそう)
「That's right.But giving her your money is not good for her」
「It's not good education for her!」
~
今日、一人の女の子が買い物にやってきた。
店内はその子だけではないが、空いていた。
お菓子をレジカウンターに持ってきて代金を告げると
財布の中をもぞもぞして結構時間がかかっている。
後ろの客もそろそろ買いたいものを決めて並びそうな気配。
「お金ないの?」
と、何気に、(暗に催促の意味もあったかもしれなかった)
話しかけてみる。
「あります!」
力強い返事が返ってきた。
その子は堂々とトレーにお金を載せ、お釣りをもらって
お菓子手にして帰っていった。
…
今にして思うと、ひょっとしてあの子は、数ヶ月前のお金が足りなかった
あの子だったのかな。
年格好や雰囲気が似ているような気もする。
だとしたら、褒めてあげるべきだったのかもしれない。
「偉いねぇ~! もう一人で買い物が出来るんだね!」