元書店員の風流れ -3ページ目

7月31日の雑感

 連休を取っていたので溜まっていた入荷本を出すのが大変でした。休み前に展開した理科系フェア・選挙フェアが両方とも動かざること山の如しでがっかりしました。とりあえず小・中高生向けの本は売れないことがはっきりしました。読書感想文の課題図書に指定されてる中でレネット―金色の林檎一億百万光年先に住むウサギは置いても違和感なさそうなので置いてみようかなと思ってたのですがやめることにしました。

光-teddybear2
  ぶっちゃけ、配本10分の1でよかったorz。teddybearと合わせると100冊以上送られてきたけど雀の涙ほどしか動いていない。

永遠の願い
 これもケータイ小説の続き物。続き物だから売れないんだろうなと思ってたら半分売れてた。まぁ配本自体が光-teddybear2の10分の1しかないのですが。ケータイ小説は本当にわからない。

中田英寿誇り
 幻冬舎なので中々希望通りに入ってこないのが歯痒いぐらい売れてました。休み前に来て今日もう残り1冊です。明後日また同数来るのですがもったいないなぁ。どうして売れる本は少ししか入ってこないのに売れない本はたくさん来るんだろう(ノω・、)

カッパでもどうにかやっている
 この一週間でお問い合わせが二件ありました。一人は小さな新聞の切り抜きを持ってきてたのでそれが原因だとは思うのですが、あんなに扱いがちっちゃくても買いに来る人がいるのでしょうか。あのレベルまでカバーしてたら棚が新聞に取り上げられた本だけで埋まってしまいます。

獣の奏者 I 闘蛇編
 守り人シリーズでおなじみの上橋菜穂子さんの獣の奏者シリーズ(といっても2冊ですが)が本の雑誌上半期ベストテン第1位という新帯で入ってきました。春先に先輩担当に頼んで良いところに置かせて貰ってたのに売り切れなかったので今度こそ売り切りたいところです。小野不由美さんの「十二国記」が好きな人に合うらしいですよ。わたしも十二国記は大好きなので読みたいところですが本屋の薄給では文庫化しないと厳しそうです。最近ようやく文芸書を買いあされるほどの給料を貰っていないことに気づきました。社割なんて焼け石に水です。

腐女子彼女。パート2
 明日発売。まさかとなりの801ちゃん2と重ねてくるとは。発売情報を知らなかったので配本通り。となりの801ちゃんと違ってこっちは実績があるので1.5倍入ってくるみたい。ただこちらは既刊注文してないので少しだけ。」となりの801ちゃんは既刊が並んでるのに何で腐女子彼女は既刊が並んでないの」ってことになってしまう。(∩゚д゚)アーアーきこえなーい

愛の流刑地 下 (文庫)
 愛の流刑地が来月上旬文庫化だそうです。アマゾンでは下しか見つからなかったのですが上下巻です。知らなかったのですがお気に入りに登録させてもらってる鈴木理子ちゃんがドラマ版に出てたんですねあせる 不倫物は嫌いなのでまったく知りませんでした。知らなかったと言えば昔同じく不倫物で話題になっていた「失楽園」も同じ渡辺淳一が作者だったんですよね。この人不倫大好きだなガーン かと思いきや「鈍感力」の著者だったりもします。そりゃ鈍感じゃなきゃ不倫なんてできないのかもしれませんが。若いので教養がないのでわたしはこの人の本を一冊も読んだことがありませんが実は直木賞選考委員というお偉い人です。

こんなにあるとさぞ……

 今日は大きな街に出て大きな本屋に行ってきました。別に本屋が目当てではありませんが。まぁ書店員の習性みたいなものですなぁ( ̄ー ̄; 今まで行ったことがある大きい本屋というと海浜幕張の駅ビルにあるの(店名覚えてないやw)やお茶の水の丸善、横浜そごうの中にある紀伊国屋しかないのだけど、大きいといってもそれらはみんなワンフロアでした。しかし、今日行ったところはXフロアでした。本屋なのに二階とかビックリマーク

 さすがについでで来たので全部見る気力が残ってなかったので自分の担当している分野だけ見てきました。担当分野だけでうちの店の二倍以上の広さでしたガーン あれだけあると注文や返品地獄だな(´д`lll) と思ったけどさすがに大きな店ではもっと細かく担当分かれてるだろうということに気づき平静を取り戻しました。

 平静を取り戻したついでに気づかなくていいことに気づいてしまいました。そりゃうちのような小さい店にはほとんど営業こないはずだぁ。うちみたいに9割以上(適当)の本が「一ヶ月前の本? ないよ」というぐらい入れ替えが激しければ既刊の仕掛けもできないし、期待の新刊なんてどこでも売れるから、営業するまでもなく注文殺到だろうし。これからはうちのような小さい店にもきてくれる営業さんは大事にしよう。「えっ? 隣の本屋のついでだってショック!

 手ぶらで帰るのもあれだったので伊坂幸太郎の『魔王』を買っていきました。少年サンデーで漫画化されたあれです。漫画の方は一話目が面白かったので、次も面白かったら古いけど入れてみようかなと思ってたんですが、二話以降はちょっと……な展開だったのですっかり頭の隅から消えていました。で、今日現物を見たので冒頭部分をちょこっと読んでみたらまぁ面白そうだったので購入しました。あれ、もしかして小説も竜頭(ryじゃないよねあせる

7月25日の雑感

毎日かあさん4 出戻り編
 バックヤードの中に埋もれてたのだけど昨日出してみたら一晩で在庫が捌けてました。アマゾンランクビューワーでチェックしてみると発売前からしっかり上位に位置付けてる。リサーチ不足だあせる まぁアマゾンで上位だから売れるってもんでもないんですが。しかしできるかなクワトロは初回配本で100冊近くきたのにこちらは10冊もこないとか実績というのもどういう風な評価なのかわからないなぁ。それとも中身は全然べつもんなんだろうか?

ケロロ軍曹 15 (15) (角川コミックス・エース 21-25)
 25日発売と思い昨日書こうとしたけれど公式とアマゾン見たら26日発売と書いてあったので書かなかった。けどやっぱり今日入ってました。レジで打ったのはまぁNHK~と同じくらいだったかと。わたしは隣の本屋さんで購入したけどね。ギロロの猫の話とケロロの幼なじみの女の子の話とイースター島の話がよかった。

ZOKUDAM
 クレイドゥ・ザ・スカイに続いて森さんの本が動きませんよ汗 何でだろう? 棚整理中に手に取った人がいたので「買って買って」と念じたものの呆気なく戻されてしまった。やっぱ森さんはミステリーか。

「綺麗な人」と言われるようになったのは、四十歳を過ぎてからで
 エッセイ本なので、まるで綺麗と言われているかのようなタイトルなんですが、気にしたら負けなんですよね、たぶん(ノ´▽`)ノ そんなに数がなかったので目立たないところに置いていたんだけど意外と売れてる。林真理子はやっぱビッグネームなのかぁ。林真理子とか山田詠美とか全然読まないからわからない。この二人を一緒くたにしていいものかもわからない。

戦場のニーナ
 どこかのテレビで取り上げられたという話は聞いていたけれど、一月発売と古いし入荷4で売れたのは1冊で残り3冊窃盗されていたので無視していた。しかしお取り寄せやお問い合わせが相次いでいるらしいので注文しました。次の重版は8月6日だそうです。でさらに入荷に一週間ぐらいかかるとか言ってた。下手するとお盆明けか? 来たときにはもう誰もテレビの事なんて覚えてないような気がするしょぼん

地球最後の24時間
 第一回日本ケータイ小説大賞受賞作の中で最後に書籍化されたもの。受賞作はこんな感じ。

大賞
十和 “クリアネス”
優秀賞
ゆき “この涙が枯れるまで”
優秀賞
貞次(さだつぐ)シュウ “地球最後の24時間”
TSUTAYA賞
陽未(ヒミ) “プリンセス”
審査員特別賞
流奈(ルナ) “星空”
審査員特別賞
アポロ “被害妄想彼氏”

受賞作が全部書籍化というのもすごい話だなぁと思う。それだけ新しい才能が育ってないことなのかなと思うのだけど、どうなんだろう。最近書籍化されてるケータイ小説ってこのケータイ大賞受賞作か去年出たものの続編とかばっかじゃないかなぁ。しかも両方ともうちの店的にはこけたといったところ。でも取次やうちの系列全部のランキングを見ると上位にランクインしてたりする。でどこで売れてるのかとちょっと調べてみると東京のお店だ。都会でしか売れてないのだとしたら先細りしていく分野なのかもしれない。

 何号か前のダ・ヴィンチのケータイ小説読者による座談会記事ではケータイ小説は現実の出来事を下敷きにしているからリアルだというのがあった。ケータイ小説でない小説(以下めんどいので普通の小説で)はフィクションだからもうリアルではないというのだ。個人的には、ならノンフィクションもの読むのかよ? という疑問を抱き、一方文芸書担当書店員としてはケータイ小説から普通の小説に手を伸ばしてくれればいいやと思ってただけに絶望を見た。それでも心の片隅で「いやいや座談会に出るような人は特殊なんだよ。他の人たちはそのうち普通の小説にも興味を抱いてくるよ」と思い今日もせっせとケータイ小説を並べている。いつ芽が出るのかわからない種を植えるようなものだけど100年後森が出来るのを夢見るときは甘く美味しい。そして気づけばケータイ小説だけで10数面。